これぞ人間の業!

人間の持つ情念や愛、憎しみ、策略……。
そんな人間の美しい部分も醜い部分も、あらゆる「人間らしさ」がこの作品には詰まっています。

勿論、BL作品としての「萌え」もふんだんに散りばめられていたり、ストーリーがドラマチックで盛り上がるのですが、何より純文学的な文章表現の美しさが光る作品だなと思いました。

また、エリザベス一世の治世について、時代考証が入念になされ、文化的政治的な当時の大英帝国という国が、まるで目の前に広がっているような感覚を覚えました。「凄い」という形容しか出来ない自分の語彙力のなさが悔やまれます(^-^;

読み応え抜群の本作を、ぜひ、皆さまもお読みください。

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