愛憎劇と陰謀の渦巻く世界で二人は真実の愛にたどり着けるのか——!?


エリザベス一世統治下のイギリスで、貴族出のジャンと庶民出のロイは出会う。
それぞれの身分故のしがらみ、苦悩を乗り越えて、二人は「演劇」という一つのツールを通して気持ちを通わせ、信頼しあっていきます。

これはまさしく「ベルばら」のような世界。
愛憎劇や陰謀が飛び交う中で二人は舞台に立つことが出来るのか?
そして、お互いを思いやるが故に苦悩する、相手への想い。

読み始めたら止まりません。あっという間に当時のロンドンの町に自分が迷い込んだような錯覚になります。
丁寧な描写だけでなく、心理描写も秀悦です。

ちなみに私のお勧めは、わき役陣の濃さ。
主役級の二人はもちろん魅力的ですが、それ以上にわきを固めているキャラがいい仕事しています。そこもご注目頂けると、数倍楽しめると思います。

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