あとがき

 何よりもまず、本エッセイをお読みになったみなさまに、お礼をお伝えします。ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました。「応援」を題材にしたエッセイを書きながら、寄せられたあらゆる応援に力を感じない日はありませんでした。


・本エッセイを書くきっかけをくださったかた。

・これまでの交流から本作にふれ、応援してくださったかた。

・わたしが「読む」応援を止めても、『それでいい』と後押ししてくださったかた。

・本作を書いている間、わたしの別の作品を読み、応援してくださったかた。

・本エッセイを読んで、『応援してみた』というかた。

・内容に、共感や肯定を示してくださったかた。

・どのようにして本作にたどり着いたのか、新たなつながりが生まれかけているかた。


 とにかく、感謝の気持ちでいっぱいです。こうして振り返ると、夢のような時間をすごしていたような気がします。もっと書いていたい、という気持ちはあるのですが、これ以上はただの水増しになりそうなので、ここで筆を置くことにしました。これからは、カクもヨムも、本エッセイを書き始める前のバランスに戻します。


 応援とは、本来なら簡単で、気軽に送れるものです。それが難しくなるのは、読者さん自身の思いがどこかでからまって、言葉を生むまでに至らないからなのかもしれません。別のかたから何かしらの影響を受けて、思いをしまい込むこともありそうです。本エッセイが、そういった場面で『えいっと送ってしまえば、それでいいんだよ』と、からまったものをほどき、そっと背を押せるようなら、こんなにうれしいことはありません。

 ファンのかたは、その大部分が「書く」の素人です。誰も、あなたの文章技術を審査したりしません。誰かを傷つけない限り、どんな言葉、どんな思いを送ってもよいのです。お気に入りの物語にふれて生じた温かな想い、冷めないうちに表へ出してみましょう。恥ずかしさがやってくる前に、勢いにまかせて。それを受け取った作家さんは、たとえ言葉が飾られていなくても、込められた想いに必ず気づき、よろこんでくださいますので。


 あなたの気持ち、ファンレターにのせて、送ってみませんか? きっと、すてきなことが起こるはずです。



 おしまい

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