シリーズものにして、今回はクリスマスを題材にした作品……でありながら作品単体でもとても楽しめる優しい物語がここにあります。 勿論、シリーズを読めば何倍にも楽しめて世界観も広がるのは間違いありません。私は是非にとお勧めしたいですが。 謎解き要素、心に伝わる優しい世界観、クリスマスならではの演出を楽しませて頂きました。 続編がまた楽しみになってしまいますね。
絵描きを目指すみどりちゃんに、小学二年生のいろちゃんが「どうして冬の絵がないの?」と問いかけるところからお話が始まります。私も読みながら、いろちゃんと同じように、答えを探してしまいました。そして、その答えは──。答えがわかった時に、胸が温かくなりました。ここからは是非ともご自分の目で確かめて欲しいと思います。クリスマスにぴったりの、温かいお話です。
読み終わったら、思わず泣いていました。(!)絵描きの主人公・みどりさんと、仲良しの少女・いろちゃんの物語。ふたりの会話と、みどりさんの心理描写でお話は進みます。いろちゃんに贈られるクリスマスプレゼントは何だろうという謎と、お料理の描写が楽しいです。優しいまなざしで紡がれるストーリーと、ピュアな感性が心に響きます。今年の12月、こんな気持ちを感じられてよかった。かけがえのない愛情がいつまでも光ってました。
あぁ、この作品、絵本で読みたいなぁ。というのがまず感想です。冬の絵を描いたことが無い理由に悲壮感が無いのも素敵です。クリスマスパーティーのお料理の描写なんかもすごく素敵でした。読んだ後心が凄くぽかぽかするのを感じました。
小さな女の子からの、絵描きを目指す「年上のお友達」への問いかけ。冬の絵がないのはどうして?そのなぞなぞの答えは、聖夜の夜にやってきます。可愛らしいやりとりと、大好きな人たちと過ごすクリスマス。美味しそうなごちそうと、いよいよ登場するプレゼント。答えはきっと、素敵な絵と笑顔の中に。作者の他作品にも登場する、おなじみのキャラたちが語りかけます。とても優しい気持ちになれるお話です。
冬の絵を描かなかった理由に、少女が答えを生んでくれた。 切っ掛けは大切で、時として、この物語で描かれているような、幸せな結末へと結びつく。文中の優しい文章やセリフの選択は、女性作家ならではのもので、読んでいてとても心が温まります。クリスマスの夜にこの物語を読むと、きっとアナタも幸せな気持ちになれます。