全ての人々の未来に、光あらんこと。

完璧に構築されたストーリ。
終盤への盛り上がり、冒頭から全てが伏線として置かれていたことがわかっていく。その手法は、見事の一言。たくさん読み、書いてきた人でなければ、こうは書けない。

登場人物たちの関係性が生き生きとしていて、時にコミカルでもあり、重めのストーリながら、くすり、と笑わせてくれる展開があり、その緩急の具合で、するすると読み進めて行ける作品でした。結末も素晴らしく晴れやかで、読後感がとても良かった。読ませていただいたことに、感謝したくなるような、そんな作品。