使えるのに使わない努力。これが本来の異世界転生

 使ってくれという、力を使わず、知識という力を使い、人を遣う。そのロジックに多面の書物を読み、消化し作品に盛り込んでいる。

 こういう作品は総じて、『ご都合主義』となりやすいが、この作品は『ご都合主義』そのものを排除しているのが凄い。

 説明(地の文)もくどくなく、またかといって堅苦しくないため読みやすい。

 なにより、主人公がヒロイン至上主義で無いこと、そして、力でなびかせるのでなく、心を動かし落としているところも素晴らしい。

 さらに、サイドキャスト陣も被ることの無い個性派揃い、ゴールデンウィークを費やして一話から一気に読んでしまいました。

 あえて言うなら、こういうしかない。


『もげろ』と。

 そして、追記をするならこう書くしかない。

『続きはよ!』で、ある。

 はっきり言います、時間がある時に読むことをお勧めします。

 理由は、『続きが気になって、睡眠時間を削る』事になるからです。えぇ、気がついたら日が上ってた、が普通に起こります。

 なので、自制心を試される事になります。お気をつけ下さい。

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