さよならサウダージ

坂久陽

第1話白姫のセレナーデ

 東京から車を走らせて約5時間。岐阜県恵那市、それが僕の故郷。周りにあるものといえば畑と雑木林と竹林。もうすぐ近くの中津川にリニアモーターカーが通るのだというのに、そんなことお構いなしにここはゆっくりと時間が流れていく。

 狭い坂を少し上ると何件か一軒家が連なった小さな集落がある。その一番奥が僕の実家だ。ゆっくりと車庫入れをして今回もぶつけずに済んだことに安堵する。車から出ると恵那の冷たく透き通った冷気が僕を出迎えた。久しぶりだと思うけれど実際にはお盆ぶりなので大して経っていない。それでもそう感じるのはいつも自分が身を置く環境とはだいぶ違うからだろうか。

 しばらくその場で深呼吸を繰り返していると車のエンジン音に気が付いたのか母さんが玄関から顔をのぞかせた。

「そんなとこ立ち止まってないで、早くあがりぃ。元気にしてた?」

 久しぶりに見た母さんは少しだけ皺が増えた気がするが、数年前に見たままだった。

「あぁ、うんそれなりにね。しかしこっちは寒いな。最近帰ってなかったから忘れてたけれど」

 母さんは苦笑して僕の荷物を持つ。僕はいいよ、と手で制したけれど母さんはそれを笑って断った。

「運転して疲れてるでしょう。これぐらいさせて」

「そういうことなら助かるよ」

 荷物を自分の部屋に置いてから僕は先に風呂に入ると言い、風呂に入って熱い湯船に浸かる。少しゆっくりしてから風呂から出ると母さんは夕御飯の準備をして待っていてくれた。半年ぶりの実家の感覚にこそばゆくなって、自然と口元が緩んでしまう。

「あ、そういえば知ってる? ほら、和俊の幼馴染の霧香ちゃん、今年は同じ時期に帰ってきてるみたいよ」

 母に突然思い出したかのように話しかけられ、少し驚く。曖昧にそうなんだ、と頷いて、昔の記憶をたどった。ぽつりぽつりと浮かび上がる情景と共に霧香のことを思い出す。

 黒髪のポニーテール、はにかむときゅっと目元に笑い皺ができて、僕のことをかず君と呼ぶ同い年の女の子。

 もう女の子と呼ぶには失礼なのかもしれない。僕がもう23歳なら霧香も23歳なのだから。それでも目を閉じて思い出すのは少女と呼ぶにふさわしい、あどけない姿だった。僕の中での霧香の最後の記憶は高校の卒業式の日なのだから仕方ないのだけど。

 そっか、今年はいるんだ、霧香。なんだかんだ霧香とは帰る時期が合わなくてだからと言って連絡して合わせようとは思わなかった。いや、思う資格がなかったんだ。

 もう一度目を閉じて最後に見た霧香の顔を思い出す。その顔は酷く傷ついた顔で笑っていた。


 それからの母さんとの会話はあまり記憶になくて気づいたら次の日の朝だった。原因は分かっている。でもどうすればいいか分からない。正確には会わなければいい、それが正解だ。それでも僕は淡い期待を抱いてしまう。昔に好きになった初恋の相手が大人になって帰ってくる。この年になれば彼氏もいるだろうし、もしかしたらもう結婚しているかもしれない。だけどほんの少しだけ独り身の彼女であることを望み、そうでないことを願ってしまう。結局僕は彼女にどうあって欲しいのかよく分からないままフラフラと気持ちが宙ぶらりんに浮かぶ。

 どっちにしろ、僕は彼女から逃げ続けているし、彼女は僕から逃げているのだ。彼女がどうであろうと、僕が過ちに気づいていようと、きっと僕らは手遅れなのだろう。

 ぼんやりとした頭を覚ますように冷たい水で顔を洗った。幾分かしゃっきりしてお気に入りのPコートを羽織る。とんとん、と踵を鳴らしてお気に入りのスニーカーを履いて玄関の扉を開けた。うんと伸びをしてをゆっくりと深呼吸をする。何か考え事をする時や行き詰まった時はこうして新鮮な空気をめいっぱい吸うのが一番だと知っているから。気分も良くなるし、気持ちも穏やかになる。

 大きなだだっ広い空から目の前の砂利道へ視線を合わせれば目の前に衝撃が流れてくる。


 あ、――霧香。


 落ち着け、落ち着くんだ自分。僕は咄嗟にその場でしゃがみこんだ。こんなことでバレないわけないと思いながら息を殺す。幸いにも霧香は気付かなかった様で、霧香の家のある方向へ帰っていった。それを確認すると僕はもう一度家に戻る。もう散歩する気にはなれなかった。いつの間にかかいていた汗を拭うと自分の部屋に直行する。さっきの緊張でドクドクと脈打つ心臓が痛くてたまらない。耐え切れなくてベッドに沈み込む。

 久しぶりに見た霧香はあの頃と大差なかった。それでもやっぱり年相応の雰囲気を纒っていた。いつも一つに結わえていた長い髪は肩ぐらいにそろえられていたし、当たり前だ。僕も年をとったんだ。あれから5年。だから同じだけ彼女も年を取る。ごく普通の当たり前のことなのに勝手に彼女だけは年を取らないままなんじゃないかと思い込んでいた。そんな都合のいい幻想あるはずないのに。昨日も同じことを考えて否定したはずなのに。十分分かっているのに。僕は何故かひどくショックを受けていた。


 あれから数時間経って母も起き、一緒に朝ごはんを食べる。何もかも寒さが音を奪い取ったかのような静寂。今の僕にとって、頭を冷やすのにそれはありがたかった。あまり寝ていない疲労がやっと出てきたのか、心地よい睡魔に襲われていると、ピンポンとチャイムが鳴った。

 嫌な予感がする。とてつもなく嫌な予感。できればあたって欲しくない類の。

 その予感は外れてくれるはずもなく、リビングから顔を伸ばして見てみると母と喋っている霧香が見えた。

「あれ、カズ君? やっぱりカズ君だ。久しぶり」

 霧香は玄関越しから目ざとく僕を見つけるとニコリと笑った。

「あ、ああ久しぶり……」

 僕もヘラっと答える。やはり昔から変わってない能天気な声。笑った時にできる笑い皺とえくぼ。そして口元のほくろ。なのに今僕の目の前にいるのは全く知らない別人の霧香だ。

 母は霧香に中に上がるように言うと霧香は居間に入り勝手知ったようにくつろぐ。

「あー、カズ君のお母さん優しいからさ、つい自分の家みたいに過ごしちゃうんだよね」

「分かってるんならもう少し行儀よくしろよ。もういい大人なんだし」

 ケラケラと笑って霧香を嗜める。こういう関係は昔と何一つ変わらない。霧香も気だるそうに聞き流す。

「いいのよ霧香ちゃん。もう家の子なんだから。そうだ、今日こっちでご飯食べていかない?」

「えっ……」

 思わず声が漏れてしまう。首筋につぅ、と冷たい汗が伝った。

「何? まぁカズ君が嫌だって言っても私はカズ君のお母さんの手料理食べたいからいるけど」

 結局僕の意見なんて無視なんじゃないか。僕はそう悪態をつくと、心の中を見透かされたかのように霧香に睨まれた。

「それじゃあ今日は張り切って作らないとね。ちょっと材料買い足したいから買い物いってくるわね」

「わかったよ。行ってらっしゃい」

 霧香も同じ様に見送ると母はすぐに家を出た。そう、だから今から霧香と二人きりだ。急に静かになって何か話そうと僕は口を開きかけるが霧香がそれを制すように先に口を割った。

「ねぇ花札しない?」

 突拍子もない勝負に面を食らうが霧香は僕を置き去りにして戸棚から花札を探す。

「いいけど霧香、花札できるの?」

「何言ってるの? 花札クイーンと呼ばれ続けた私よ? そう易々と負ける訳は……」

「いや花札クイーンって初耳なんだけど。それに霧香ゲームとか苦手だよね?」

「花札は得意なの!じゃあさっさとやるよ!」

 霧香はごまかすように怒る。中々見つけられない霧香に僕は苦笑しながら花札を隣の引き出しから出した。霧香はそっちかー、と僕が近くにいることなんて気にしない様子でするりとかわす。

「こいこいでいいよね」

 僕はそう言うと当たり前でしょ、と霧香はいった。

「じゃあやるよ。霧香一枚引いて」

 札を配り終えて霧香から順に札を引くと、僕が親になった。自分の手札から光札である鶴の札でもう一枚の赤たんの札を取ると霧香は癇癪を起こす。

「もうなんでいきなりフラグおるのよ……松桐坊主狙ってたのに」

「花札クイーンなんだろ、もう弱音か?」

 霧香は悔しそうに僕を見る。

「カズ君のそういうところ、昔から変わってない」

「どんなところ?」

 霧香がパシッという勢いのある音ですかさず桐を取ると僕の三光を阻止した。くそう、取られた。

「しれっと負けず嫌いなところとか、眈々といいところとっていくところとか」

「そういう霧香も変わってないよ。天真爛漫なところとか変に負けず嫌いなところとか」

 僕は次の手に講じる。次の狙いは赤たんだ。桜の赤たんを取ると焦ったように霧香も着実に種を取っていく。霧香に感じていた罪の意識とか次第に薄れていって、ただの幼馴染として純粋に花札にのめりこんでいた。

「私はもう変わったよ。もう、結城じゃないし」

 冷や汗がひやりと垂れる。手が汗ばむ。思考が止まる。手が震える。言うな、これ以上。

「あ、そうそう私ね、今年の誕生日に結婚するの。本当は彼を連れてきたかったんだけど仕事が忙しかったから来れなくて。挙式は三月だからその時紹介するよ。よかったら来てよ」

 僕は冷たい手で梅の赤たんを取った。

「はい、僕の勝ち。霧香の負け」

 霧香はあからさまに残念がって肩を落とした。

「もう一回! もう一回やろう!」

 懲りずにもう一回とせがむ霧香に合わせて黙々と札を配る。

 やっぱり変わってない。無邪気なところも、鈍感なところも。きっと僕がこんなにも落胆と驚きと切なさが入り混じった想いを抱えているなんて知る由もない。僕がずっと霧香のことを好きだったことも、きっと。

 それにずっと謝れていない。霧香と一緒にこれからもいられると勝手に勘違いしていた僕が海外に留学してしまうと告げた君に背中を押せなかったこと。最後まで君を責める言い方しか出来なかったこと。結果君を傷つけてしまったこと。これは僕が意地を張って逃げて避けた向き合わなかった罰だ。

 僕は霧香の言葉を無視して固まっていると、急に霧香は頬をつねった。

「きいてる? 賭けしようよって言ったんだけど」

「か、け?」

 呆けた声でそう訪ね返すと霧香はむくれてしまう。

「そう。お互い一番大事なものをかける。負けたらそれを諦める。いい?」

 霧香は淡々とそう言うと札を山から札を引いた。先行は霧香だった。

「勝負は三本勝負。わかった?」

 有無を言わさずという感じで霧香は話を進める。待って僕はまだ。僕は、一体何を賭けるというのだ。僕の初恋なんて賭けられるわけ無い。分かっていて言ってるのか、分からない。だけれど霧香はあっけらかんとしているようでよく他人のことを見ていた。特に気が付いて欲しくないことに関してはよく見破っていた。

「私は本当に賭けるよ。一番大切なもの」

 霧香はじっと僕を真剣に見据えた。そんな、もう逃げるなんて選択肢なくなったじゃないか。

「わかった、賭けるよ。でも本当にいいんだな、賭けても」

 あえて発破をかけてみるが無邪気な顔をして霧香はこくん、と頷いた。よっぽど勝つ自信があるみたいだ。

「じゃあ始めようか」

 僕の声を皮切りに霧香が札を取る。場があまり良くなかったので無難にカスを集めるようだ。僕も猪でカスを取って山札からもう一枚引き当てる。

「やっぱりさっき勝ったのはマグレじゃないのね。はてどうしたものか」

「いや、霧香がただ単にめちゃくちゃ弱いだけだろうが。なんだよ、花札クイーンて」

「おかしいな、昨日おばあちゃん達と花札大会したときは勝ったのに……」

「それ平均年齢いくつだよ。七十近くのおばあさん達に勝っただけでクイーンとかどんだけ狭いんだよ、花札界」

「うるさい、平均六八歳だし」

 お互い揚げ足を取りながら順調に勝負は進んでいく。だがあともう少しの所で霧香の方が先にカスを集めきった。こいこいはなしのようだ。手堅い判断だろう。

 次は霧香が親で始まる。場にはまぁまぁめぼしい役がそろう。0勝一敗。次取れなかったら僕はこの不毛な想いを諦めないといけない。

 ぱちぱちと札がそれぞれの思惑を乗せられて取られていく。最後の一枚、とっておきの札を出して『猪鹿蝶』をつくる。霧香は少し悔しそうに僕を睨んだ。

 一勝一敗。泣いても笑ってもこれが最後だ。だから僕も意を決して乾いた唇を開いた。

「なぁ、そういえば旦那さんどんな人なんだよ」

 ごくりと生唾を飲む音が耳の奥で響く。ち、ち、ち、と時計がゆっくりと秒針を刻んだ。

「んー? 優しくていい人だよ。ただちょっとお人好しというか、危なっかしいというか。まぁ、そんな人よ」

 そっか、と気のない返事をすると霧香に背中を叩かれる。背中がじんじんと熱を持つ。それとは反対に指先が緊張で冷える。

「カズ君が聞いてきたんでしょうが! ほら、最後の勝負はじめるよ」

 配られた手札はまずまずだ。あとはどれだけいい札を呼び寄せられるかにかかっている。

「ねぇ、聞きたいことがあるんだけど」

 霧香は静かに札を取りながら僕の方を見ずに聞く。

「カズ君は気になってる人はいないの?」

 気になってるどころかずっと片思いの人が今目の前にいるよ、なんて言えるわけがない。そして僕がかけている想いも。

「いやさ、カズ君にも幸せになって欲しいな、って思うわけよ。一応幼馴染だし心配してるんだって」

 いや、心配する方向間違ってるだろう。僕が好きなのはいつだって。

 いつもそうだ。いつだって大事なものは失ってから気が付く。もう霧香は僕のものじゃない。ましてやもともと僕のものじゃない。ずっと傍にいたから勝手にこのまま離れない、なんて思い込んでいたからだ。そんなの、ただの驕りだった。

 過ちは繰り返してしまうもので、気が付いた時にはもう遅い。

「……いないよ。もう」

「そう。早くできるといいね」

 淡々とそう言う霧香は一体何を思ってるのか。僕に分かるはずもない。

「……もう勝負決まったかな」

 確かに霧香の手札の方が良かったらしく、あと一枚でカスと丹が揃いそうだ。僕は山札から一枚引いて光札の桜を引き当てる。『花見で一杯』ができた。勝負はここで着いた。僕の勝ちだ。でも。

「……こい」

 こい、こいこいこい、こい!

 もう決まったのに。ここで勝負をしないといけない気がした。たとえもう叶わない想いだとしても。わがままな願いだとしても。これだけは絶対に譲れない。勝ち負けじゃない、もう逃げない証明をしたかった。

 霧香は手札から一枚カス札を投げ、山札から一枚引く。しかし引き当てることはなかった。これで僕が種札を揃えれば僕の正真正銘勝ちだ。勝ったところで霧香の婚約は破棄されるわけじゃない。でもこの想いだけは手放しちゃダメなんだ。

 引き当てたのは種札の牡丹だった。僕が勝った。

「あーあ。負けちゃった。花札クイーンは失格ね」

 さして残念でもなさそうに霧香は言うとあぐらをかいたまま上を仰いだ。

「じゃあ、負けたから私がかけたものを、あげるよ」

 霧香はじっと僕を見て瞬きを二回した。


「私がかけたものは、カズ君だよ」


 一瞬心臓が止まるかと思った。いや、多分止まった。

「な……んで」

 掠れた声で僕は尋ねた。自分でも笑ってしまうくらい、ひどい。

「カズ君のこと、好きだったんだ実は。初恋だったんだよ。でもね、もうゲームオーバー」

 霧香の言葉は僕の柔いところに容赦なく突き刺さる。

「僕が、僕がどんな思いで霧香のこと想って!」

 見苦しい程悲痛な叫びだった。でも霧香には届かない。皮肉にも僕の想いを守ったせいで、霧香に僕への想いを手放させてしまった。僕は霧香にふられたんだ。今度こそ。でもどちらにせよ、この勝負、僕の負けだったんだ。

「でも、どっちも伝えられなかった。どっちも臆病だったんだよ。この関係を崩したくなかったから。でももう崩れちゃったね。ごめん」

 それは何に対してのごめんなのか。僕に想いを隠していたこと? それとも『幼馴染』という関係を崩したこと? もうどっちでもいい。

「そんなの、あんまりじゃないか……」

 消え入りそうな声で僕に霧香は泣き笑いで向き合う。

「もっと素直になればよかったのにね」

 今にも泣き出しそうな声な霧香を見てはっとする。違う、僕は霧香にこんな顔させたいんじゃない。僕は霧香の笑顔が好きなんだ。

 僕は繊細なガラスを扱うように霧香を抱きしめる。霧香はびくりと肩を震わせた。

「霧香が戻りたいんだって思うなら、僕はさっき霧香が言ったことは忘れる。僕も霧香を好きなの、やめる」

 無理に決まってる。だって人生の半分も積み重なった想いはそうそう手放せるわけない。でもそれで霧香と縁が切れてしまうくらいなら、僕は臆病な自分に、逃げ出した自分に戻ってもいい。それが今の霧香が望む僕の姿であるのなら。あの頃の僕でいよう。あきらめの悪さなら折り紙付きだもんで。

「……そんなの、できるの?」

「できるよ、霧香のためなら」

 これは戒めだ。逃げて傷つけた僕に対する罰だ。霧香とそう約束することで僕の初恋を終わらせる呪いだ。

「わかった、信じる」

 霧香はそっと僕のことを押すと僕から離れた。その顔はいつもの霧香の顔だ。だから僕もいつもの顔に戻る。

「霧香、変わったね」

 霧香はくすりと笑う。僕だけが昔のままだ。

 今も、今までも、そして、これからも。

「カズ君は変わらないでね」

 霧香は目を閉じて微笑んだ。昔のただただ無邪気に笑う霧香はもうそこにはいない。僕は曖昧に笑って頷くと花札をそっとしまったのだった。

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