元漫画家志望が考える、ライトノベル創作歴たかが一年の創作論。

第十七考「変身願望を上手く取り入れろ」

どうも、今回はタイトル通りです。

皆さん子供の頃、変身ヒーローや、魔法少女と言った、変身物に憧れた事が、少なかならずと言って良いほどあるはずです。　無い人の方が少ないのではないでしょうか…

これは人の本質的な事だと私は考えているのです。

仮面ライダーや戦隊ヒーロー。　魔女っ娘。　子供向けの作品だとイメージできるモノは、いわゆる「あこがれ」の「誰か」に変身する事で、夢を見てるんですよね。

仮面ライダーや戦隊ヒーローなら変身して、悪い敵をやっつける強いヒーロー像。

魔女っ子に共通する変身少女系。可愛い自分になりたいと言うヒロイン像。

物心つくころから誰もが持っている願望。

これは形を変えれば、大人になった人達でも共通する事だと思いませんか？

例えば、「お金持ちになりたい」だとか「芸能人・アイドルになりたい」だとか「身近な誰かみたいになりたい」だとか、何かに憧れる心は、大人も子供も共通する思いだと思いませんか？

これを現代の人気ジャンルに当てはめて見ると、意外と見えてくるモノがあるんです。

例えば、今流行りの「異世界転生・転移」

これって、今の自分とは違う存在への憧れを、異世界に転生・転移する事によって実現する、所謂、表現の仕方は違えど、変身と同じ事をやっている訳です。

オッサンやニートとか、人生の負け組みと呼ばれる人とか、学校でも孤立気味の人だったりとか、とにかく現状に満足していない、何かしらある人が転移したり、転生して少年少女とかに変身しているのと同じなんです。

転移の場合は、環境が変わる事で変わる自分をイメージする訳です。　環境が違えば僕は、私はこうだったに違いない的な。

同じ様に「悪役令嬢」とかもそうですね。これも転生に近いですが、ゲームの中のキャラクターに変身してる訳です。

MMOとかのゲームキャラになる系も同じですね。

あとはメカ系もかなり強いですね。　ガンダムも機体に乗り込んで、あれも操縦を通して違う自分に変身してるのと同じです。

つまり、流行るモノって結局の所、その時代に応じた変身願望を、上手く表現したジャンルが流行るのではないかと、私は推察してます。

因みに、その他のジャンルも、どこかしらに変身願望（こうありたい）がどこかしらに潜んでいると私は思ってます。

例えば、恋愛もモテたいだとか、可愛い、カッコいい彼氏彼女と付き合いたいだとか、「こうありたい」と言う憧れが元になってるんですよね。　これも一種の変身と思いませんか？　物語の人物に自分を重ねて恋をする訳ですから。

如何でしょうか？　変身願望って馬鹿にできないと思いませんか？

そんな、物語畑で育った私の持論です。

だから皆さんも作品を作る時、そう言った事も頭に置いて作るのも良いかもしれないです。

この物語に対する考察が、少しでも参考になれば幸いです。