概要
領主が魔女を討ち取る物語、になるはずだった
領主のライナルトは、領民からの信頼も厚い聡明な青年だった。
彼は領民からの報せによって、自身の留守中に領地に住み着いたという魔女の存在を知る。
魔女を討ち取るため、護衛と共に茨に覆われた薔薇屋敷へと赴くライナルト。魔女のまじないにより、亡き妹・ローゼルディアが散った戦場の景色を見ても、動揺することはなかった。
魔女が実妹の顔をしていたとしても。
(『CHU・Anthology』寄稿作品/公開:2019.05.06)
彼は領民からの報せによって、自身の留守中に領地に住み着いたという魔女の存在を知る。
魔女を討ち取るため、護衛と共に茨に覆われた薔薇屋敷へと赴くライナルト。魔女のまじないにより、亡き妹・ローゼルディアが散った戦場の景色を見ても、動揺することはなかった。
魔女が実妹の顔をしていたとしても。
(『CHU・Anthology』寄稿作品/公開:2019.05.06)
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★ Very Good!!愛の形
歪な愛の形というのは人の心に響きやすいので、恋愛系の作品の中でも一つのジャンルを確立する程に人気がある。
これは読み手側の好みに合うというのはもちろんのこと、作り手側も登場人物が歪であればあるほどむしろ書きやすいという点で楽だから。という傾向だ。
そんな中、この作品に登場する二人は恋愛観以外の点で歪な点はない。恋愛観ですら、その対象以外で言えば一途で好感が持てるとも言える。
しかしながら、二人の愛の形は非常に歪で、醜悪で、泥臭い。
そのドロドロとした愛の感情が、登場人物の二面性を際立たせている。
また、官能的表現の幅も読者を引き込む要素だと感じた。二人の醜く愛し合う姿が目に浮かぶ…続きを読む