プロット(最終バージョン)第四章の後半

■最終決戦

巨大赤竜との最後の戦いに赴く英司。

イプノスは本来の力を取り戻していた。

とても美しい、大人の女性の姿になる。

戦いは苛烈を極める。

巨大赤竜と明久+イプノスは、お互いに死力を尽くして戦う。

あと一歩、というところまで追い詰めるが、明久の消耗もひどい。

意識が薄れはじめる。

イプ「もう少しじゃ! 頑張れ!」という声が遠くなっていく……。

明久(俺、死ぬのか……)

イプ「死なせん! お主だけは絶対に!」

ゆっくりと意識が薄れていく。


■夢を見る明久

ぼんやりとした世界。

死後の世界だろうか。

小さな頃の自分を見る。走馬灯というやつかもしれない。

若い頃の母親の姿……。

生まれてきた、芽依……。

一緒に遊んでいた、幼い頃の月乃……。

そして、高校に入って一目惚れした、香芝早織……。

イプノス……。

??「諦めないで」という声がきこえる。

ぼんやりとした輪郭が見える。

どこか懐かしい。

??「明久なら、きっと大丈夫」

女性が姿を現す。

その声の主は、母親、浅見立夏だった。

明久は母親に抱きしめられる。

長いこと忘れていたぬくもり……。

立夏「大丈夫。いまのあなたは、みんなに愛されているんだから……」


■目を覚ます明久

明久が意識を取り戻す。

イプ「生きておったか!」

明久「……なんか、夢を見てた気がする」

内容は思い出せないけれど。

なんだか、幸せな夢を見ていた気がする。

巨大赤竜は、ゆっくりと体を動かし、こちらを狙っている。

イプ「ほう。お主、ほんの少しじゃが、アモーレが回復しておるのぅ……」

明久「夢で誰かとエッチなことでもしてたのかもな」

イプ「その人物に感謝をしなくてはならんの」

明久「まったくだ。さて。やっちまうか」

イプ「泣いても笑っても、これが最後じゃ。全力でいくぞ」

すべての力を使い果たし、無事、巨大赤竜を退けることに成功する。

消滅していくイプノスが、明久にキスをした。

イプ「お主のファーストキス、ありがたくいただいておくことにしよう」

べつの惑星へ行き、巨大赤竜の仲間を倒すのだという。

大人の姿になったイプノスは、まるで本当の女神のようだった。

また、いつか、どこかで会おうと約束をし、イプノスとわかれる。


■ラストシーン

明久は自室の窓から夜空を眺めていた。

イプノスが消えてから、たまにこうやって空を見ている。

また、彼女が降ってこないだろうか、と……。

そのとき、空が白く光った。あのときと一緒だ。自宅の庭に何かが落ちた。

急いで駆けつけてみると、そこにいたのは、あの小さな姿のイプノスだった。

イプ「いや~、巨大赤竜を倒したことで、しばらく地球が狙われやすい状態になってるみたいなんじゃ。

いつ地球が襲われるかわからん。そういうわけで、もうしばらく一緒にいても……良いかの?」

明久「……仕方ねえなぁ」

そういうわけで、再びイプノスと暮らしはじめる英司だった。

(了)


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いやぁ、プロットでバトルシーン適当じゃないですか。

しかも、僕ってバトルシーンなんてほとんど書いたことないんですよ。

もうちょっとわかりやすくバトルシーンのプロットをつくってくれよ、なんて執筆当時は思っていました。


手元の記録を見ると、2019/04/27から本文を書き始めたようです。

初稿の完成が2019/05/28なので、約1ヶ月で本文を書き終えたようです。

そういう記録が残っているのが面白いですよね。

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催眠術で、世界を救え! Eros Will Save the World 河東遊民 @KATO_Yuumin

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