小説を書いている人にとって、タイピングは非常に重要な問題だろう。思考の速度で文字が打てたら、かなり高速で小説が書ける。生産量が変わってくる。まぁ、途中で考えたりして止まる時間はあるものの、速く打てるに越したことはないだろう。
僕は昔からローマ字打ちで、なかなか速いほうだと思われる。競技者レベルではないけれども、そこそこ速い。今日試してみたら、e-typingで531点が出た。ちなみに過去最高は603点。
ローマ字打ちは高速だけれども、大体30分も書いていると手が痛くなってくる。ずっと最高速では打てない。こまめに休憩しないといけない。ちゃんと指の運動をしないと腱鞘炎になる。
だから、最近では薙刀式という打ち方にしている。簡単に説明するとかな打ちのバリエーションかな。「か」と打ちたいときに、ローマ字打ちだと「KA」と2打必要になるが、薙刀式だと「F」と打てば良い。じゃあ、薙刀式が最強じゃん、と思われるかもしれないが、なかなかそうはいかない。僕はかなり薙刀式を練習したし早くなったけれど、ローマ字打ちの1/3くらいの速度しかでない。
なぜそんなに速度が変わってくるのかというと、薙刀式には同時打ちというのがあって、この判定のためのディレイが存在する。ローマ字打ちは、ほぼ同時に打鍵していることが多いため、隙間なくパチパチ打てる。たとえば、「パチパチ」と打つとき、ローマ字打ちならPAがほぼ同時、一瞬だけAが遅れた状態で打鍵される。TIも同様。ところが薙刀式だとM+Cでパ、Space+Gでチとなる。この同時打鍵で速度が出ない。スペースキーから手を離すのがどうしても時間がかかる。
そういうわけで、薙刀式は、あんまり高速打鍵には向いていない。それでも、とにかく疲れない。ローマ字打ちなら30分くらいで、下手をすると15分くらいで手が痛くなってくるけれども、薙刀式なら何時間書いても疲れない。そういうわけで、スプリントならローマ字打ちだし、ゆっくりのんびり書くなら薙刀式が良い。それでもそこそこの速度が出るし。
そういうわけで、薙刀式は良いぞ、という話でした。