プロットというのは、なんだろう。設計図のようなものかもしれない。小説を書く人にとっては当たり前のことか。どれくらい細かく書くのかは人によって違うだろう。ワンシーンを数行でまとめる人もいるし、人によっては簡単な状況説明と、セリフまである程度書いてしまう人がいる。
まったくプロットを書かないという人もいる。行き当たりばったりというか、思いついたとおりに書いていく手法だ。
僕はといえば、どちらの作り方もしてみたことがある。プロットがないほうが自由に書けるけれど、かなりの方向感覚がないと迷子になりやすいような気がする。しかし、地図のない冒険みたいなもので、かなりスリリングだ。ミステリーとかを書くと、いったい誰が犯人なのか推理しながら書かなければならないので難しい。
一方、ちゃんとプロットを組んで書いた場合、そこまでおかしなことにはならない。しかし、先にストーリーのオチまでわかってしまうので、つまらないところもある。まぁ、書いているうちにストーリーが変わることもある。多くの人は、ある程度プロットを書く手法ではないだろうか。どこまで細部を決めるのかは人によるだろうけれど。
僕が講談社ラノベ文庫のチャレンジカップで入賞したときの作品は、まったくプロットを決めずに書いた。先にタイトルだけ決めて、あとは全部適当。それでも受賞できたので、どちらでも良いのだろう。きっと。
いまカクヨムコンで連載している作品は、完全にプロットを組んだ。それでも、書いているうちに見えてくる部分が面白い。
書いていて面白いのはプロットがないほうかな。でも、やっぱりプロットがあったほうが完成度は高くなる傾向にあると思う。どうなんでしょうね。みんな書いてるのかな。プロット。