敢えて、佐倉くんはさくらちゃんのことが好きだと妄想してみる🌸

 本作の主人公さくらちゃんは、ひとりぼっちの女の子。あまり目立たず、クラスの男子たちからは、下の名前が『さくら』であることすら認識されていません。
 一方、このクラスには、もうひとりの『さくら』がいまして、それが佐倉良一くん。明るいクラスの人気者です。

 以下は私の勝手な妄想読みです。これを肯定する記述はないと思いますが、逆に否定する記述もないはずです。
 物語は作者様の手を離れれば、読者のものとなるのです。

【以下、妄想読みです】
 俺、佐倉良一には好きな女の子がいる。最初は下の名前が『さくら』ってだけで注目していたのだが、いつのまにか、惚れちゃってた。
 その子は、おとなしくて、友達らしい友達もいない、典型的なぼっち少女なのだが、俺の目には他人と馴れ合うことを好まないクールビューティーに見えた。
 彼女と付き合いたいのだが、ひとつ問題があった。
 自分で言うのもなんだが、俺は明るい人気者で、さくらさんはぼっちで空気のような存在だ。クラス内のカーストが違い過ぎる。
 なので俺は、さくらさんのカーストを俺と同じところまで引き上げる作戦を決行することにした――【妄想読み終わり】

 そういう舞台裏があっての、本作だとしたら面白そうじゃない? ね? ね?
 深読みが出来そうな作品でした。

 もし、作者様の考える世界観をぶち壊していたら、ごめんなさい★