第2話 笑顔

 彼女のペットになってどれだけ経ったのだろう。その間、様々な姿を見てきた。ただ、覗き見ているような気がして、後ろめたい気持ちにはなるけれども。

 そして、そんな様々な姿で一番好きなのはやっぱり、笑顔。起きてきた時、出掛ける前、帰ってきてから、寝る前、などなど。彼女が俺にだけ向けてくれる笑顔。

 それを見られるだけで俺は幸せになれる。もし、俺がウサギではなく、犬だったら尻尾をすごい勢いで振ってるに違いない。あれ?ウサギって嬉しい時どうするんだ?むしろ、何か俺はしているのか?だったら、何だか恥ずかしいな。

 最初はやっぱり戸惑ったけど、こうして考えると、彼女のペットになったのって最高だな。彼女とずっと一緒にいられるし、可愛がってもらえるし。

 俺を彼女のペットにしてくれた神様、本当にありがとう!

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