今更いうまでもない。人生に不条理はつきものだ。 それにしても、こうした展開は中々に表現しにくい。いや、やろうと思えばいくつかのキーワードを使って試みられるし、それはそれでなんら悪くない。私も普段からそうしている。 ただ、本作は『彼』の印象が濃くもあり薄くもあり、読者としてなにか思い出という名のアルコールに軽く酩酊した気分だ。 詳細本作。
あえてお題を読まずに読みすすめました。野々ちえさんの幼なじみ話は鉄板だと思うのですが、こちらもしかり。お互いを思い合う気持ちが直に伝わってきて、彼女の様子が目の前に浮かびます。ぜひご一読を。
運命的な存在の幼馴染。乙女チックに運命をうけとめるお年頃になる前にジャマくさい嫌いという思いがすりこまれてしまったようです。そんな幼馴染の男の子、突然いなくなられても困ります。誰に嫌いって言えばいいんですかぁ。ずっとそばにいて嫌いっていわせてくれなくちゃダメじゃない。そんなあんたへのラブレター。
隣に住んでいる幼なじみ。親たちはすっかり盛り上がって、相手の男の子も彼女のことを慕っている。これはもう運命でしょっ、幼なじみカップル成立でしょうっ……とは、絶対ならないのが主人公なのです。むしろ、こいつ消えちまえくらいに嫌っています。が。が。ですよ。お題に沿って書く物語なのですが、見事にキリリと感動的なストーリーに仕上げてあります。ちくりと痛くなって、それでも一歩踏み出そうとする瞬間に立ち会える、そんな素敵なお話です。
お題から作られたお話です。この話を見ると、他の話が浮かびませんね。お題にストレート、いいです。切ないラブストーリー!