概要
目も耳も口も手足もないきみが、泣いてくれるだけで充分だ
ニゲラは体を切り離された。これでは消えてしまうと焦るニゲラが連れて行かれたのは、慕い続けた先生の寝床だった。
ニゲラは花だ。大正時代、とある若夫婦の家で咲いた花だ。
ニゲラは悔しさを吸い、元気を吐き出す。ニゲラの願いはひとつだけ。
これは心を持つ花と、苦難を抱える夫婦がともに過ごした話。
ニゲラは花だ。大正時代、とある若夫婦の家で咲いた花だ。
ニゲラは悔しさを吸い、元気を吐き出す。ニゲラの願いはひとつだけ。
これは心を持つ花と、苦難を抱える夫婦がともに過ごした話。