多分作者は未来から来ている。

タイトルの通り、多分作者は未来から来た未来人である。
その理由は斬新、奇抜、衝撃のこの文章と展開を見れば分かる。
普段SFは読まないのだが、この物語が全くテンプレに則っていない事は分かる。
開幕いきなり風俗星という素晴らしい惑星に行ったり、ドロドロの百合展開、性に乱れた様子や闘いなど、あまりに極端な展開に、他人の夢をそのまま見せられているかの様な謎のワクワク感がある。
多分作者は感性を優先して、執筆にあたっている。しかしそれが、奇抜な発想と展開が、よりSF感、摩訶不思議な雰囲気を助長している。
荒削りだが、文章力が凄く高い。選ぶ言葉のチョイスやゴロに、非常にセンスを感じる。かと思うと奇怪な擬音などが頻発してくる。

全体を通してつまりは褒めている。凄まじく褒めている。人は選ぶが、受け入れられれば爆発しそうな力を感じる。
 本作は凄く勝手な見解だが、家畜人ヤプーの様な、カルト的な人気を博するものであると感じた。

感覚もセンスも未来人過ぎて、読者たちの理解がまだ追い付いてないとさえ思う。
しかし私は好きだ。夢を見ているかの様なこの物語に妙な魅力を覚えている。