田舎という、狭い社会独特の閉塞感。そして発生する不幸の連続。逃げ場のない緊張感が読者を襲います。怖くて続きが読めない。だけど気になってしまう……――素晴らしいホラー短編です!
淡々としながらも、少しずつ世界が変わっていくような不気味さ。そして読んでいて背後にヒタヒタと何かが忍び寄ってくるような、錯覚を感じるような圧力。それらを感じさせる筆力に、ただ圧倒されました。読んだ後、心に良い意味の酷い疲労感を感じてしまった…
飲みながら読んでいました。面白くて、缶を握ったまま最後の方までイッキ読みしてしまいました。ふと、生の抜けたビールに気付き、それを流し込んでそのまま読みます。あぶぁああ……。口に含んだビールを滝のように垂れ流しながら、ラストを読みました。怖いです。顎の力が抜けるほど怖いです。あうあうあう となります。地方出身者にはよーく分かる物語の風景と背景。でも、何かが変なのです。その違和感にあなたは気付くでしょうか。秋の恐怖は冷ややかな風に乗ってやってきます。あなたも受け入れてみますか?
雰囲気がある文章ですが読みやすかったです。クオリティが高いと思いました。進んでいく展開に目が話せずに直ぐに読み終わりました。
母の葬式のため、田舎の実家に帰る主人公。そこで触れられる、田舎独特の陰湿性。発生する不可解な事象。淡々とした言葉が逆に怖さを作り出す。そして最後の余韻。何が起こってもおかしくない、その怖さが流れるような文章とともに襲いかかります……えも言われぬ怖さを感じたい方は、ぜひ。
怪異に見舞われた一族のお話。ある法則にのっとった怪異の言動を読み解いていくミステリー感は、あぁやっぱりこの人はそちらの畑の方なんだなと思わされます。短編にしてはやや長めの文量でしたが気付けば最後まで読んでいました。この人の作品はいつもそうです。とにかく文章が綺麗で文体はライト。今の時代に即した読ませる力があると感じます。
淡々と綺麗な文章で語られるホラーほど怖いものはない。ただ、答えがわかっても、やっぱり面白いなぁ〜と見てしまう。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(143文字)
某SNSで何度も囁かれた「るり子さん」の噂……いつかこんなことになるのではないかと思っていた。やはり、るり子さんはいたのだ。ただの噂話なんかではない。こうして、詳しいるり子さん情報を得られたことは、私にとって幸運だったと言える。美人からのお酌は、容易に受けてはならないとわかったのだから……グッと世界に引き込まれ、一気に読んでしまいました。楽しみに待っていたのです、るり子さんを!!!最高です!ツクモワールド、大好きなので!!皆様も是非、お楽しみください。