新月の空には氷の礫を(2007/現代・大学生)13話18,081文字
◇概要
新月の空には氷の礫を
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885909917
■ジャンル
現代ドラマ
■キャッチコピー
そして僕は冬が嫌いで、僕の誕生日が嫌いだ。
■あらすじ
あの日の真実は誰にも分からない。
あの人の真実は誰にも分からない。
けれども、それでも、
――願っても、構わないだろうか。
(2007年制作/文学サークル機関誌投稿作品)
◇この作品について
大学生時代、文学サークルにて発表した作品。
『事の端あはせ』と同様、長さで没になるかと危惧したが、どうにか全部載せてもらえた。
当時、サークル内でも、サークル外の友人知人からも、わりと良い評価を頂いたのだけれど、ネットではまず読んでもらえることがほぼない。
そういうギャップを一番感じる作品である。
なんだそれは。
一部文系大学生には受ける話なのか……?
ともあれネットでは不人気だけど、個人的には気に入っている短編でもあるので、よしなに。
個人ホームページに掲載していた時の後書きを発掘したので、下へ記念に貼り付けておく。
なおその後書きに、「書いている時はこれが短編だと勘違いしていました」などと書いているが、安心しろこれは短編だ。
【! 以下の文章は、ほんのり本編内容に触れているので、ご注意ください】
【過去の後書き】
書いている時はこれが短編だと勘違いしていました。
そんな勘違い人間・明兎です。相変わらず短編が長くなる病に冒されています。
おかげさまで、これも元々サークルの機関誌投稿用だったにも関わらず、一人でページ数ぶっちぎりだった為、おそらく没になるでしょう。(←完成した今現在の見解)
それはさておき、読んで頂きどうもありがとうございました。
まずは以下、ちょっと細々と。
・章
お気づきとは思いますが、各章は冒頭以外星座に絡めています。
神話や意味合いを含ませながら書いたらやたらカオスになりました。元々そうなので気にしません。順番は、最後が射手座になるようにして、後は順番通りで。
・マツユキソウ
マツユキソウを贈り物にした時の花言葉は「あなたの死を望みます」。
ごく一部地域で言われる話らしいですが。
・新月
この話を書くにあたり少々新月の話を調べたのですが、ネットに情報がありすぎて逆にびっくりしました。結構有名なんですね。
新月の願い事に関して、興味のある方は調べてみると楽しいと思います。願いは2~10個までとか、新月から四時間が効果的とか、色々方法があるようです。
私が新月の話を知ったのは『あしながおじさん』です。少女は若草物語派と赤毛のアン派に分かれると言いますが、私はとにもかくにもあしながおじさんの方を愛読していました。前者の二つも好きですが、圧倒的に。少女時代のバイブルです、多分。
・……ちょっとした共通項
ところで、『事の端あはせ』を読んで下さった方はある共通項に気づくかもしれません。別にそういう衝動とかはないです! よ!(笑)
物語の都合上そうなってしまったとはいえ、何となくかぶってしまったことに自分でびっくりしてしまいました。うわー。
今回、普段とは少し違う雰囲気でお送りしました。それがどう出るかは私の知るところではありません。画策していた狙い通りになったかどうか、……それはやっぱり分からないですが。
あまり書くとあれなのですが、今回やりたかったのはこの形式です。実はとある小説に感化され、ミステリを久々に書いてみたくなったのですが、例によってネタが枯渇していたところに、湧いて生まれてきてくれたのがこの物語です。
書いてみて分かりましたが、一人称の方がやはり早いです。書くのが。三人称の方が好きではあるのですが。どちらも早く上手く書けるように精進します。
内容に関しては言及しません。思うがままに取って頂ければ何よりです。いずれにせよ、何かが貴方に届いたのであれば幸いです。
それでは、皆様に感謝を込めて。ここまで読んで頂き、本当にありがとうございました!
(2007.10.28./四百字詰め原稿用紙換算54枚)
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