空を翔けるアガタ

１年付き合っていた彼氏と別れ、喪失感に襲われなにも手につかない日々。
やりたいこともない。
未来に希望もない。
哀しみの中、自暴自棄になって自殺を決意する。

誰もいない廃ビルの屋上で、少女ー襖祥　葵　(おうさき　あおい)は声を掛けられる。

『ー１か月だけ、死ぬのを待ってみませんか？』

そう微笑みかける、翼の生えたひとりの青年。



どこにでもいる。
ふつうの女子高校生の“生きること”と“死ぬこと”を考える、
平凡なのに、どこかファンタスティックな物語り。