グラデュエイトガスギャラクシージェネシスガジェットゴージャスゼネラルギルティガーディアンゴッドギムナジウム
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グラデュエイトガスギャラクシージェネシスガジェットゴージャスゼネラルギルティガーディアンゴッドギムナジウム
遥飛蓮助
グラデュエイトガスギャラクシージェネシスガジェットゴージャスゼネラルギルティガーディアンゴッドギムナジウム
「卒業するまでにはさ、一回くらい屋上で飯食いたかったよな」
「だよな。なんで屋上はよくて体育館はいいんだろうな」
「いや体育館もよくねぇけどな。食ってよかったらこんなところで隠れて飯食ってねぇだろ」
「俺たちの今いる場所ってなんて名前か知ってる?」
「体育館だろ」
「体育館だけどさ、体育館を囲むような感じになってて、一人座るのがやっとな狭い通路の名前」
「ああそれ俺も知らないわ。調べてみる」
「小学校の頃から気になってたんだよなぁ」
「なんか『ギャラリー』とか『キャットウォーク』って出てきた」
「『ギャラリー』だったらここじゃなくてあっちの広いところじゃねぇの?」
「確かにあっち、なんかの式の時に人数が多いとパイプ椅子置いて親とか座らせるもんな」
「ここだと椅子置くのも面倒だよな。そういえば体育館って英語でなんて言うんだっけ」
「なんだよ急に」
「昼休み終わったら英語の小テストやること思い出してさ」
「マジで? 完全に忘れてたわ……あった。『ギムナジウム』とか『ジムネジアム』とかだと」
「なにそれかっけぇ」
「綴りはややこしくてパッと見読めねぇけどな」
「……なぁ、Gから始まる英単語ってかっこよくね?」
「は?」
「ほらあの白いロボットとか、怪獣とか」
「あー、かっこいいかは分かんねぇけど、そういやどっちもGから始まるな」
「あとgodとかgodとかgodとか」
「小学生か」
「他にGが始まる英単語でどんなのあったっけ」
「お前さ、もしかしなくても小テスト捨てただろ?」
「え、お前も捨てたんじゃねぇの?」
「捨ててねぇし。後は自分で調べて、少しは頭に入れとけよ」
「うい~。……ちゃちゃちゃちゃっちゃちゃ~! でんしじしょ~!」
「持ってんなら出せよ」
「鞄から出すの面倒だった。えっと、guardianに、guiltyに、generalに」
「廚二病が泣いて喜びそうだな」
「君のハートに!」
「レボリューション! ――って、急にどうした」
「gorgeousが出てきたからつい」
「古っ!」
「お前もノリに乗ったくせに」
「反射的に言っただけだし」
「あとこれ、gadgetもかっこいいぜ」
「なんだっけそれ」
「仕掛けとか装置とか、道具とか?」
「ああ、四次元ポケット的な?」
「ちゃちゃちゃちゃっちゃ」
「もういい俺が悪かった」
「genesisとかgalaxyとかもかっけぇな」
「SF映画のタイトルによくあるヤツな」
「おい」
「なんだよ」
「『ガス』って、英単語でもgasなのな」
「だから?」
「他の英単語はパッと見読み方分かんねぇのに、gasはgasって書いて『ガス』って読むのすごくね!?」
「すごくねぇよ。英単語の読み方っていうか、あれは発音をカタカナにして日本人向けにしただけだからな」
「え?」
「じゃなきゃ『ギムナジウム』とか『ジムネジアム』とか、読み方違うのあるなんておかしいだろ」
「あ~」
「お前よく高校入れたな」
「他の教科でカバーしました」
「ピースすんな」
「だって英語できなくたってさ、今は海外に日本いっぱいいるし、外国人の方が日本語流暢なパターンとかあるし。ジェスチャーとかでだいたい通じるじゃん」
「だとしても少しは覚えろよ。卒業したらすぐ発つんだっけ?」
「まぁな」
「もしかしなくても、学校でやる英語なんて通じないしどうせ忘れるだろとか思ってんのか?」
「うん!」
「ハッキリ言うなよ」
「日本での思い出を忘れない代わりだと思えば安いもんだろ」
「このタイミングでそれ言うの反則だし」
「はっはっはっ。涙は卒業式まで取っとけ!」
「うるせぇ馬鹿。そういや卒業って、英語だとなんて言うんだ?」
「graduateだって」
グラデュエイトガスギャラクシージェネシスガジェットゴージャスゼネラルギルティガーディアンゴッドギムナジウム 遥飛蓮助 @szkhkzs
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