旅のしおり3

シンジ:勝ったッ! 第一部完ッ! 


ラル:やい。


シンジ:異世界シンちゃんの旅も一区切り。


ラル:やいシンジ。


シンジ:次回からはキャッチコピー通り、地球とホロギウムを行き来するまったりのんびりぐるり旅をお届けしようと―――


ラル:ちょっと待て! なんかまた新たな問題が発生してるじゃねぇか! それに、何故か忘れてるはずの幼馴染がおめぇのことをちょっと覚えてやがるし。こりゃあまた、何かの陰謀いんぼううごめいてるに違いねぇぜ!


シンジ:というわけで、今回の人物紹介に入ろうか。


ラル:聞けよッ!?


〇ウォムリィ(六〇歳)


シンジ:世界を滅ぼすために生まれた魔王の娘。見た目は小鬼幼女、思考は魔王で、基本的に、生きてるヒトは殺し易いか殺しにくいかでしか判断しないぞ。


ラル:まぁ、育ての親が良い人たちで、いろいろと悟った結果、ホロギウムを滅ぼすのはやめにしたらしいから、今のところは安全だな。、な


〇死霊魔術師ネクロマンサーの長老


シンジ:最後の最期まで名前が出てこなかった、今回起こったすべてのことの裏側にいたラスボスだ。


ラル:魔王復活の為に、葉華ようかを病気にしたり、シンジを転生させたり、いちいち手間のかかることをやっていた割に、最期は随分と呆気なかったな。


〇葉華


シンジ:俺がほぼ不治の病に侵されて余命いくばくもないときでも友達でいてくれた、大切な幼馴染だ。


ラル:おめぇがギャグキャラを一旦やめるほどの大恩人だったな。


シンジ:俺が、ただのクラスメイトになったのもあってか、微妙にキャラが変わったぞ。


ラル:やっぱり、おめぇが記憶と引き換えに異世界転生しちまうのはまずかったんじゃあねぇか。女友達の三人のことも含めてよ。


シンジ:それも含めて、新しい冒険だな。


ラル:はぁ……まだまだ面倒なことになりそうだぜ。


シンジ:さぁ、旅を続けよう。



 第一部 完

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ぐるり異世界、めぐり世界。 祖父江直人 @naotosobue

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