第2話 陽子ちゃんと夕子ちゃん

 ところわって、ちかくでおひるべられるところはないかとさがしていた3にんつけたのがカラオケ喫茶きっさ『みなみ』。

 なんか、おひるどきは、食事しょくじだけしていてカラオケは夕方ゆうがたからみたい。小学校しょうがっこう3、4年生ねんせいくらいのおんながやってきて、3にんまえにおひや用意よういして注文ちゅうもんり、厨房ちゅうぼうほうへとがっていく。

 ……って、いっけなーい! あたし、バイトの時間じかんだから、もうかなくちゃ!

 かえってたらつづきやるから、っててね♪ あたしの可愛かわいいリトルデーモン♡


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 とりあえず、おひるさそわれてここまでやってきたわけだけれど、この美少女びしょうじょふたりれがぼくになんのようだろう?

 長身ちょうしんでビキニだった少女しょうじょは『ようこ』と名乗なのった。太陽たいようの『よう』に子供こどもの『』で『陽子ようこ』さんらしい。現在げんざい水着みずぎうえからパーカーをている。

 もうひとりのおんなは『ゆうこ』ちゃん。夕陽ゆうひの『ゆう』に子供こどもの『』で『夕子ゆうこ』ちゃんだ。ふたりは姉妹しまいだという。おそろいのパーカーでそれは予測よそくできた。

 陽子ようこさんは活発かっぱつかんじのスポーツけいのおねえさんというイメージ。いもうと夕子ゆうこちゃんは、やや気弱きよわでおとなし少女しょうじょえる。タイプはちがうけれども、どちらも可愛かわいいし、お近付ちかづきになりたい。

 おひやくちにしつつ、どうしたものかとかんがえていると、

海斗君かいとくん地元じもとひとなの?」

たずねられた。

「いや、んでるのは東京とうきょうなんだけれど、いまは、じいさんのいえまりにているんです。今日きょうから一週間いっしゅうかんこっちにいるというわけで。地元じもとじゃないとはいえ、ちいさいころから毎年まいとしてたからある程度ていど土地勘とちかんとかはありますね」

「そうなのね。わたしむかしはこのへんんでたことあるけれど、いもうとおぼえてなくてね……。で、今年ことしはこのうみあそびにたの。でも想像そうぞうしてた以上いじょうひとがいないわね、ここ」

たしかに。観光名所かんこうめいしょってわけでもないし、地元じもと子供こどもたちくらいしかおよがないんだろうけれど」

「それでね、もしかったらわたしたちとあそんでもらえないかな? うみで」

 びくっ! その提案ていあんうれしいけれど、うみで? うぅ、およげないのられたら、莫迦ばかにされるというか、がっかりされそうというか……。

海斗かいとさん、およげないの?」

 夕子ゆうこちゃんがおおきな黒目勝くろめがちのひとみをくりくりさせて、のぞんでくる。

 そんなにわかりやすく表情ひょうじょうていたのだろうか?

「じ、じつは、そのぅ……」

「でもおよげるように、なりたいんだよね? あんなに練習れんしゅうしてたんだし」

 あああっ、られていたのか? 一生いっしょう不覚ふかく

「ねえ、わたしたちとあそんでくれるなら、コーチするわよ? わたし夕子ゆうこおよぎは得意とくいなの」

 ドヤがおむね陽子ようこさん。これは、童貞喪失どうていそうしつのチャンスかも。って、夕子ゆうこちゃんいるし、それはないか。とはいえ、一緒いっしょごせるだけでもうれしいし☆

「どうぞよろしくおねがいします」

 がってあたまげた。


海斗かいと頑張がんばって! あと5m……、2m……、やった、出来できたじゃない! いま距離きょり大体だいたい30mよ?」

「30m!?」

 おどろいた。いままで25mプールを途中とちゅうあしかずにおよぎきったことがなかったのだ。

 それがいきなり30mなんて。

「おめでとう、海斗かいと♪ キミはやれば出来できなのよ? 息継いきつぎをしっかりマスターしたら、100mでも200mでも、きなだけおよげるようになるわ」

 小学校時代しょうがっこうじだいにスイミングスクールにかよっていたにもかかわらずおよげるようにならなかった生粋きっすいのカナヅチ少年しょうねんぼくが、およげるようになるだって! 陽子ようこさんと夕子ゆうこちゃんの指導しどうは、ややスパルタ気味ぎみではあったけれど適切てきせつで、ぼくはぐいぐいおよげるようになっていった。

 なんていうのかな? みずたいする恐怖心きょうふしんというのが、急速きゅうそくうすれてきたがする。

「さすがにつかれたでしょ? もうがりましょうか」

 陽子ようこさんのうとおり、もはやへろへろのへとへとだった。

海斗かいとさん、見込みこみある。みずさえこわがらなければ大丈夫だいじょうぶ! みず友達ともだち

 夕子ゆうこちゃんがみずからのむねまえ両手りょうてにぎりしめて、ぼく鼓舞こぶしてくれる。

「ありがとう、夕子ゆうこちゃん」

 そういながら、夕子ゆうこちゃんのあたまでると、

「えへへ……」

うれしそうにじる。

 砂浜すなはままでもどると。

夕陽ゆうひしずむのをたいんだけれど、なつしずまないわね〜」

 陽子ようこさんがくちした。

「さすがに、それまで時間じかんつぶせませんね」

 しずむまで、まだ何時間なんじかんもある。

「あら? 海斗かいとわたしたちと一緒いっしょにいるのはいや?」

「いえ、そんなことは……」

海斗かいとおんなとキス……したことある?」

「えっ?」

 なにっているのだろう、この陽子ようこさんは?

おんなとキスしてみたくない?」

 ふたたび、たずねてくる陽子ようこさん。このながれはひょっとして……。けれども、夕子ゆうこちゃんだっているし……。

海斗かいとさんとキスしてみたい」

 夕子ゆうこちゃんまで、なにをおっしゃるのだろうか?

 おもわず、一歩二歩いっぽにほあとずさる。

 たしかにキスはしてみたい。ふたりとも美少女びしょうじょだからなおさらだ。けれども、なにかヤバいがする。理由りゆうはないんだけれど、うんとってはいけないような予感よかんがする。

わたしたちのこと、きらい?」

 陽子ようこさんがたずねてくる。きらい……ではない。ふるふるとくび左右さゆうる。

海斗かいとはファーストキスは、大切たいせつにとっておきたい? きなひといるの?」

 くび左右さゆうった。きなクラスメイトはいた。けれどもいままえにいる陽子ようこさんや夕子ゆうこちゃんのほう魅力的みりょくてきだった。

 なんのにおいだろう? においがする。あたまなかにピンクいろきりかって、なんだかほわほわと夢見心地ゆめみごこちになってきた。

「ファーストキスはだれい?」

陽子ようこさん……」

 ピンクのきりかった状態じょうたいで、なんとかそれだけをこたえた。

「ふふっ、ね。海斗かいと♡」

 陽子ようこさんがくちびるかさねてきた。あれ、これはゆめ? 現実げんじつ? なんだか現実感げんじつかんのないふわふわとした世界せかいで、わけもわからずに今日きょうはじめてった年上としうえねえさんとしたからっている。

海斗かいとさんの、おっきくなってきた♪」

 夕子ゆうこちゃんが、ぼくかいパンをろしていく。ぼくはピンクのきりつつまれた世界せかいで、抵抗ていこうするでもなく、されるがままになっていた。

 陽子ようこさんとしたからったまま、股間こかんはげしく自己主張じこしゅちょうをしているそれに、ちいさなゆびれられる。かわから露出ろしゅつさせられた部分ぶぶん生暖なまあたたかいモノにつつまれていく。

「うっ!」

 ぼくじ、身体からだふるわせてうめいた。

 しごかれ、されていく感覚かんかく身体からだ虚脱感きょだつかんつつまれ、世界中せかいじゅう飢餓きが子供こどもたちをすくうためにぼくなに出来できるかかんがはじめた。

 陽子ようこさんのくちびるはなれ、がった夕子ゆうこちゃんが、

「ごちそうさまでした♡」

って、口元くちもと右手みぎてこうぬぐい、その部分ぶぶんをぺろりとめた。

「おそまつさまです」

 つい、反射的はんしゃてきこたえてしまったが、これでかったのだろうか?

 あたまなかにはピンクのきりただよいつつも、思考自体しこうじたいみょうにクリアで、身体からだ心地良ここちよ脱力感だつりょくかんつつまれていた。

海斗かいとさん、イクときは、『イク』とっていただかないと、こちらにも準備じゅんびというものがありますから」

 夕子ゆうこちゃんにとがめられ、素直すなお

「ごめんなさい」

と、あやまってしまった。

夕子ゆうこ! ごちそうになったんだから、文句もんくってはダメよ?」

 ごちそう……ということは、つまり。んだのか、あれを!

 ぼくは、このような体験たいけんはじめてだったが、ネットや雑誌ざっし書籍等しょせきとうによって、それ相応そうおう知識ちしき仕入しいれていた。

 すくなくとも、ぼく保有ほゆうする情報じょうほうでは、女性じょせいはそういうのをむのはもちろんのこと、くちなかされるのもいやがるということだった。

 それを夕子ゆうこちゃんは……。

海斗かいと、まだ出来できるよね? わたしにもませてしいな♡」


 なにかがおかしい。なぞ違和感いわかんかんじつつも、ぼく性的せいてき誘惑ゆうわくあらがえずまれていった。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 お・ま・た〜♪

 バイトわったから、大慌おおあわてでさきすすめるね……って、すで進行しんこうしちゃってるぅ〜。

 おおぅっ! 海斗君かいとくん最後さいご


ぼく性的せいてき誘惑ゆうわくあらがえずまれていった。


は、言葉通ことばどおりの意味いみと、股間こかんのいきりったアレをくちなかに『まれた状態じょうたいでイッた(射精しゃせいした)』のダブルミーニングですかぁ♡ 海斗かいとよ、成長せいちょうしたな。もうワシがおしえることはなにもない。免許皆伝めんきょかいでんぢゃ……なんて、そんなあまくありませーん!

 あたしだったら、もっと蠱惑的こわくてき官能的かんのうてき表現ひょうげんで、殿方とのがたはもちのろん、こいこいする乙女おとめ姫君ひめぎみんでも、どきどきしておもわずれちゃう(→なにが?)表現ひょうげんをしていくよー☆

 ただし、ここはカクヨム。R15指定していもと、どこまでそれが出来できるかは不明ふめいだけれど★

 次回じかいはさらに、エロースがすすむ(予定よてい)。

もう、これ以上いじょうはムリというあなた。ここまでのご高覧こうらんありがとうございました♡ エロース成分せいぶんのない小説しょうせつも、たぶんひぃばあちゃんがくとおもうから、くびながーくしてっててね〜♪


賢者けんじゃモード(賢者けんじゃタイム)


世界中せかいじゅう飢餓きが子供こどもたちをすくうためにぼくなに出来できるかかんがはじめた。


 なんか殿方とのがたって、射精しゃせいした瞬間しゅんかんにエッチな気分きぶんて、高尚こうしょうなことをかんがえるんだって?

 乙女おとめ姫君ひめぎみなあなた、こんな経験けいけんなーい? いたしてる最中さいちゅうは、『きだよ♡』『あいしてるよ♡』と情熱的じょうねつてきなのに、ことがむとそそくさと衣服いふくけ、何事なにごともなかったようにはなれていく殿方とのがた

 それはね、賢者けんじゃモードで、『核兵器廃絶かくへいきはいぜつのために、おれ行動こうどうしなければ!』とか『対人地雷たいじんじらいくすための活動かつどうを』とかかんがえてるんだよ。だから、あんまりおこらないであげてね♡

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海が太陽のきらり(エロース注意⚠) 魔女っ子★ゆきちゃん @majokkoyukichan

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