最終章

 けんらんたるたましいたちがゆうすいたる地球へとまいしんしてゆく。

 きよおくの人類のりよさんらんたる明日へとつづいてゆく。

 わたしはきつきようした。はくいろめいめつするおきれいこんとなったわたしはすい色のゆうすいたるおうれいこんほうようされながら目覚めた。神秘的なるじゆつのすがたとなった母親のたましいわくてきなるしつとなったらしい父親のたましいがわたしを見守っていた。ようちようたるおうは物語った。しつこくくらやみわらのあなたが誕生してからけんらんたるおきたましいとなるまですべては『人間の罪名』にしつぴつしてありますと。とくしんけいやくをむすんでおきながらもなお全人類を愛せるものだけがすべての運命をしつぴつできるのですと。わたしはさとった。神秘的なる預言者へとりんしたわたしはきよおくの人類をあいするからこそ五百万年の悲劇である『人間の罪名』をしつぴつしたのだと。わたしは決意した。きよおくの全人類はえいごうに生きつづけてほしいと。生きることが罪ならばわたしはすべての罪の真犯人になろうと。

 きよおくしようがいの第一章がはじまろうとしている。

『人間の罪名』を背負いながら生きるうつくしい物語だ。


                                    〈了〉

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『人間の罪名』中篇小説 九頭龍一鬼(くずりゅう かずき) @KUZURYU_KAZUKI

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