エピローグ.大丈夫。
「先輩、準備はできたんですか。」
実はできてない気がする。
「少し、待ってくれ。」
そう言ってから私はもう一度深呼吸をして、服や化粧を点検する。
「本当に大丈夫かな。」
「大丈夫です。うちの両親はこういうのにあまり偏見とかない人なんで、大丈夫です。先輩は大丈夫です。」
その言葉を聞いて入る決心がつく。
「うん、入ろう。」
「はい!」
六花がピンポンとチャイムを押す。すると六花の両親が暖かく私たちを迎えてくれる。私は六花の大丈夫という言葉だけを信じて、考えて六花の実家に入る。もう逃げないから。あの時と同じ過ちはしないから。六花が大丈夫と言ってくれたから。私たちはきっと大丈夫。
この後に会う約束である私の両親と、もしかしてうまくいかなくなっても、私たちは大丈夫。もう大丈夫。
「初めまして、六花とお付き合いさせていただいている花沢愛葉といいます。何卒よろしくお願いします。」
これから大丈夫になろう、私たち。
私たちこれでいいのかな。 アイラ @aira24
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます