エピローグ.大丈夫。

 「先輩、準備はできたんですか。」

 実はできてない気がする。

 「少し、待ってくれ。」

 そう言ってから私はもう一度深呼吸をして、服や化粧を点検する。

 「本当に大丈夫かな。」

 「大丈夫です。うちの両親はこういうのにあまり偏見とかない人なんで、大丈夫です。先輩は大丈夫です。」

 その言葉を聞いて入る決心がつく。

 「うん、入ろう。」

 「はい!」

 六花がピンポンとチャイムを押す。すると六花の両親が暖かく私たちを迎えてくれる。私は六花の大丈夫という言葉だけを信じて、考えて六花の実家に入る。もう逃げないから。あの時と同じ過ちはしないから。六花が大丈夫と言ってくれたから。私たちはきっと大丈夫。

 この後に会う約束である私の両親と、もしかしてうまくいかなくなっても、私たちは大丈夫。もう大丈夫。

 「初めまして、六花とお付き合いさせていただいている花沢愛葉といいます。何卒よろしくお願いします。」

 これから大丈夫になろう、私たち。

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私たちこれでいいのかな。 アイラ @aira24

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