軽く読み流すことが出来ずに、何度も数行前に視線が飛ぶ。書籍化されてカラーな挿絵を見たいようで、見たらイメージ壊さないで!と我儘を言いそうな……。鮮やかで豊かにあふれる色彩と情景。秀逸で小気味の良い言葉選びやその表現力から漂うノスタルジー感と……、とにかくいろいろ美しい。そして作家さんのキャラへの視線はとても優しいのです。
いつもと違う帰り道で素敵なカフェを見つけた時、古本屋でずっと探していた本に出会った時、森の奥できらきら光る石を拾った時。そんなときめく、心躍る、これから何か素敵なことが起きるのではという瞬間、誰に…続きを読む
孤児院で育った少年ルカ・クルスは、とある印刷所の徒弟となるために、孤児院のある村イヴォンリーを離れ、女王陛下の都グラウベンを訪れます。 その街で彼が目にしたのは、緑に赤、オレンジに、茶——ありと…続きを読む
次々に解き明かされていく過去を次第に受け入れていく少年ルカ君。一途で勇敢な彼は、目的を果たすために謎の扉を開けてもらう。登場人物の繊細な心の機微に一喜一憂、失われかけていた感動が蘇るようです…続きを読む
まだ23話ですが、純粋にこの伸びやかな物語をいろんな人に知ってもらいたいと思います。子どもの頃に異国の物語にドキドキわくわくしながらページをめくった感覚を思い出します。本ってこういうものだったなあと。
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