軽く読み流すことが出来ずに、何度も数行前に視線が飛ぶ。書籍化されてカラーな挿絵を見たいようで、見たらイメージ壊さないで!と我儘を言いそうな……。鮮やかで豊かにあふれる色彩と情景。秀逸で小気味の良い言葉選びやその表現力から漂うノスタルジー感と……、とにかくいろいろ美しい。そして作家さんのキャラへの視線はとても優しいのです。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(387文字)
次々に解き明かされていく過去を次第に受け入れていく少年ルカ君。一途で勇敢な彼は、目的を果たすために謎の扉を開けてもらう。登場人物の繊細な心の機微に一喜一憂、失われかけていた感動が蘇るようです…続きを読む
斡旋された工房に向かう、孤児院出身の少年ルカ。持ち手のとれかけた鞄の中には、スケッチブックと帆船の絵の描かれたマッチ箱。道中、人々の発する「何か」に当てられ気分を悪くするが、これを助ける女王陛下の…続きを読む
まだ23話ですが、純粋にこの伸びやかな物語をいろんな人に知ってもらいたいと思います。子どもの頃に異国の物語にドキドキわくわくしながらページをめくった感覚を思い出します。本ってこういうものだったなあと。
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