第5回 ゲスト 工藤凛花
『まえがき』
本作は、本編「会長による2章登場人物紹介(2章ネタバレあり)」の後に投稿されたものです。
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紫苑「メインパーソナリティ
紫苑「この番組は私がゲストと共に、リスナーからのコメントをカクヨムの電波に乗せて、やりたい放題ぶちまける企画だよ。そしてこっちの人気が本編を上回ったら、私が真の主人公として名乗りをあげるのだ」
紫苑「本日のゲストは生徒会のブレーキ
凛花「リスナー皆さん、よろしく」
紫苑「さてさて長らく放送できていなくて、打ち切りかと思ったけど、まだまだやるよ」
凛花「お便り企画なのに、お便りが来ないから仕方がないな」
紫苑「そうよ。毎日お便りを待っていた私が間違っていたわ。お便りがなければ別の企画を始めればいいのよ!!」
凛花「この放送の根本を揺るがす方向転換だな」
紫苑「そして誰もゲストを引き受けてくれないので、困った時の凛花だわ」
凛花「そもそもゲストの交渉は私の仕事なので、自分が参加する方が楽だな。なんなら今後は毎回私でもいいぞ」
紫苑「それはちょっと嫌かな」
凛花「次回は必ずゲストを連れてきたやるわ!」
紫苑「ということで、ゲストも満足に連れて来られないダメダメな凛花との放送だけど我慢してね」
凛花「何をさらりとディスっているの」
紫苑「ちょっと、なんで放送室にバッドを持って来ているの?」
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紫苑「
凛花「完全に
紫苑「そもそも本編は後輩くんの視点が中心に語られるのが気に食わないのよ。しかも凛花だってちゃっかり自分の事を語っているのに、私の視点はないのよ」
凛花「それは制作サイドの事情というやつだ。生徒会役員のシーンだと、私か静流目線だな」
紫苑「とにかく、初回で私がモノ申したいのは『1-10 魔法狩り VS 絶対強者』よ! URLも言うね。https://kakuyomu.jp/works/1177354054891672552/episodes/1177354054891672973」
凛花「いやいや、初見で聞き取れるリスナーがいたら驚きだ。この話は紫苑と高宮の模擬戦だな。紫苑の圧勝だったのに、何が文句なのだ?」
紫苑「後輩くんがカッコよすぎるのよ!」
凛花「たしかに盛り上げすぎだな」
紫苑「というわけで、振り返ってみましょう」
凛花「ファーストアタックは高宮の蹴りだったよな」
紫苑「そうなのよ。こんなに綺麗なお姉さんが胸を貸してあげるって言ったら、真っ直ぐに飛び込んで来たのよ」
凛花「いや。間違っていないが、色々と悪意のある言い方だぞ」
紫苑「まぁ、威力は大したことなかったけどね」
凛花「それでも触れた相手の魔力を奪うことには、さすがに驚かされただろ」
紫苑「確かに今までに出会ったことのないタイプね。自分の魔力がそのまま跳ね返ってくるのだから、私じゃなければ脅威に違いないわ」
凛花「紫苑のことを警戒して、長く触れることはせず、細かい手数で着実に魔力を奪っていったな」
紫苑「そうなのよ。後輩くんは私の身体を何度も触る癖に、私が腕を掴もうとすると嫌がるのよ。押してから引くまでのテンポが早すぎるわ! 後輩くんはもっと女性との駆け引きを学ぶべきよ!」
凛花「論点がズレているぞ。しかし大雑把な紫苑に対して、技術で挑む判断は決して悪くない」
紫苑「何よ。凛花はどっちの味方なの! 勝ったのは私なのよ。だから私が主人公よ」
凛花「まるで暴君の発想だな。結局、紫苑が魔力を解放したことで、身体強化だけでなく、自然回復と魔力による圧が発生したな」
紫苑「本来ならば吹き飛ばすはずだけど、演習場の結界のおかげで後輩くんは地面へと押し潰されたのよ。そのせいで重力魔法と勘違いしたようね」
凛花「そんな高宮だが、解放状態の紫苑に対して、立ち上がり戦いを続ける姿勢を見せたな」
紫苑「ただ立ち上がるだけなのに、何行も使って演出過剰よね」
凛花「そこのコメントは控えておくかな。ちなみに私や静流だとしても立ち上がることはできない。ガウェインのクソ爺でも怪しいな」
紫苑「後輩くんは立ち上がっただけでなく。『魔法狩り』やファイアーボールを温存するなんていう生意気なことをしたのよね」
凛花「いや、誰だって模擬戦で全てをさらけ出す訳がないだろ」
紫苑「『切り札を使えば勝てるけど、わざと負けてやるぜ』とかいうのが、ムカつくのよ。勝ったのが私なのだから『参りました。今後は紫苑様に忠誠を尽くします』とか従順になれば可愛げがあるのに」
凛花「あらら、今、嘘をついたな。実は高宮が文句を口にするたびに喜んでいるくせに」
紫苑「ちょっと凛花、にゃにを言っているのかにゃ。全国放送にゃのよ」
凛花「ほらほら。全国放送で告白しちゃいなよ」
紫苑「凛花のいじわりゅ~!!」
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紫苑「という訳で後輩くんとのファーストマッチは、私の圧勝でした。これに懲りたら、後輩くんはもうちょっと私のことを構いなさい」
凛花「強引にまとめたな。紫苑も高宮も、もう少し素直になればいいものを」
紫苑「そういえば、お便りがないせいで、リクエストの曲もないのよね」
凛花「そうだな。代わりに私が歌を披露するのはどうかな?」
紫苑「ストーップ。凛花がマイクを握ると止まらなくなるわ。ということでリスナーの皆さんまだまだ『紫苑の主人公になりた〜い』をよろしくお願いします」
***
収録後
凛花「こんなくだらない話を聞くリスナーなんているのかな?」
紫苑の主人公になりた~い ザンブン @zanbun
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