第4回 ゲストなし

『まえがき』

本作は、本編「19.5 世にも奇妙な静流さんの物語」の後に投稿されたものです。


***

紫苑「人気パーソナリティ九重紫苑ここのえしおんの『主人公になりた〜い』のコーナーだよ」


紫苑「この番組は私がゲストと共に、リスナーからのコメントをカクヨムの電波に乗せて、やりたい放題ぶちまける企画だよ。そしてこっちの人気が本編を上回ったら、私が真の主人公として名乗りをあげるのだ」


紫苑「ふふっ、今回は特別版よ。ゲストなしの九重紫苑100%でお送りするわね。別に制作費が足りないとか、ゲストの出演を断られているとかじゃないわよ」

××「ふごふご」


紫苑「あら、なんだか音声の調子が悪いわね」

××「ふごふぐふううぅ」


紫苑「今日はスタジオに私1人よ」

××「ふがふが」


紫苑「べつに誰も椅子に縛りつけて、猿轡さるぐつわを噛ませてなんかいないんだからね」

××「ふがぁーふがぁー」


紫苑「それじゃあ最初のお便りいってみy」

××「ふぎぁー!」


紫苑「もー! ちょっと、後輩くんうるさいわよ! 静かにしなさい!」

××「……」


紫苑「……あっ」


***


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***


紫苑「人気パーソナリティ九重紫苑ここのえしおんの『主人公になりた〜い』のコーナーだよ」


紫苑「この番組は私がゲストと共に、リスナーからのコメントをカクヨムの電波に乗せて、やりたい放題ぶちまける企画だよ。そしてこっちの人気が本編を上回ったら、私が真の主人公として名乗りをあげるのだ」


紫苑「本日のゲストは、後輩くんこと高宮芙蓉たかみやふようくん」

芙蓉「何事もなかったかのように、やり直さないでください!」


紫苑「何のことかな? 後輩くんを気絶させて縛りつけたのは私じゃないからね」

芙蓉「とりあえず縄を解いていただけませんか?」


紫苑「嫌よ。こんな狭い部屋で後輩くんと2人きりだなんて、襲われちゃうわ」

芙蓉「俺はすでに襲われた後なのですが」


紫苑「男のくせに細かいことを気にするわね〜」

芙蓉「拉致監禁は細かくねぇ!」


紫苑「とにかく、凛花が後輩くんをゲストに指名したけど、このコーナーは後輩くんより私が目立つためのものだから、喋らせるわけにはいかないのよ」

芙蓉「会長、ラジオの生放送で絶賛自白中なのですが」


紫苑「これだから後輩くんとの共演は嫌なのよ。いつも私が悪いみたいじゃない」

芙蓉「みたいじゃなくて、悪いです」


紫苑「後輩くんを縛り付けてはいけないだなんて、東高の校則にないわ」

芙蓉「校則以前に法律違反! 常識的にアウトです」


紫苑「私の常識が世界の常識よ!」

芙蓉「会長は俺たちと違う世界の住人のようですね」


紫苑「ちょっと待った! 後輩くん、本編のネタバレ禁止!」

芙蓉「えっ……えぇー!! そうだったんですか?!」


***


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***


紫苑「そろそろお便りのコーナーにいってみようか」

芙蓉「その前に縄を解いていただけませんか?」


紫苑「縄をそのままにするのと、もう1度気絶するのと、私の恋人おもちゃになるの、どれがいい?」

芙蓉「そのままでいいです。ワタシ、縛ラレルの大好キです」


紫苑「従順なのが長生きの秘訣よ」


紫苑「さぁ本日はお便りが2通あるわ。1通目はなんと、あのヒトデマン様よ。感謝感激!」

芙蓉「お知り合いの方ですか?」


紫苑「ヒトデマン様を知らないの?」

芙蓉「知りませんよ。有名人ですか?」


紫苑「有名よ。スタ◯ミーの進化前なんだから」

芙蓉「何のことですか。知りませんよ!」


紫苑「じゃあ、お便り読むわね。『今まさに会長が主人公を乗っ取ろうとしているけどどんな気持ちですか』だって。後輩くんへの質問ね。私も聞いてみたいわ。実際のところどうなの?」

紫苑「俺なんかより、会長の方が主人公に相応しいです」


紫苑「さすが後輩くん。わかっているわ」

芙蓉「待てまてまて。何をあっさりと、俺が話したみたいにセリフをに分割しているのですか」


紫苑「……バレちゃったにゃん」

芙蓉「語尾を変えても、ダメですよ」


紫苑「にゃにゃ、ダメかにゃ?」

芙蓉「駄目ですよ」


紫苑「どうしても、ダメかにゃ?」

芙蓉「ダメにゃ」


紫苑「許してにゃん」

芙蓉「許すにゃん……あれっ?!」


***


Now loadingにゃー、ごろろ


***


紫苑「次のお便りいくね。四季巡さまからの質問ね『芙蓉くんは紫苑生徒会長の尻に敷かれてどんな気分ですか? やはり「絶対強者」だから頭が上がらない時もありますか?』また後輩くんへの質問だね」

紫苑「もちろん会長のお尻は最高です」


紫苑「後輩くんは私のことをそんな風に見ていたの」

芙蓉「だから捏造しないでください! 紛らわしいセリフの分割はやめてください」


紫苑「そうよね。後輩くんはお尻よりおっぱい派よね」

芙蓉「……黙秘します」


紫苑「まったく、そういうムッツリ主人公は時代遅れよ」

芙蓉「いや、会長みたく自由すぎるのも、いかがなものかと思いますが」


紫苑「あら、お便りにまだ続きがあるわね『ちなみに勝手な妄想で申し訳ないのですが……2人は将来繋がったりしちゃって! 色々と夫婦仲が良さそうですね〜』だって。まぁ、後輩くんはクライマックスで私を守って戦死するけどね」

芙蓉「ちょっと待ってください。俺、死ぬのですか」


紫苑「そうよ。そして悲しみに打ちひしがれた私が、主人公として立ち上がり、物語は第2幕へ!」

芙蓉「これって、会長に殺されていますよね。主人公になりたいからって実力行使ですか?」


紫苑「当たり前じゃない。役は他人を蹴落としてじぶんのちからで掴みとるものよ」

芙蓉「何か違う。いいセリフなはずなのに、どろどろとしたものがうごめいている」


BGM


紫苑「そろそろエンディングの時間ね。四季巡さまからのリクエストで『魔法医術と旧医術のハイブリットメディクアート』」

芙蓉「『魔術×現代医療!禁忌から新たなる革命へ!!』」


紫苑「よいしょと、」

芙蓉「やっと解放か……って、ちょっと、会長なぜ俺を机の上に縛りつけるのですか」


紫苑「1度でいいから、オペシーンってやってみたかったのよね」

芙蓉「いやいやいや。全然わかりません。それに俺、何も病気していませんよ」


紫苑「後輩くん、あなたは中二病という重い病を患っているのよ」

芙蓉「えっ……」


紫苑「ニホン文化の影響を深く受けてしまったようね。でも大丈夫。右腕を超合金のサイコガンに改造手術すれば、一時的に改善するわ」

芙蓉「改造手術なんですか……そんな治療あるわけねぇ! 騙されるか。完全に中二病が悪化しているじゃないですか」


紫苑「あらら、冴島くんの入れ知恵かしら。まったく。後輩くんはワガママね。じゃあ、サイコガンとビームサーベルの好きな方を選ばせてあげるわ。これなら満足でしょ」

芙蓉「まったく譲歩になっていない。改造手術を止めろ!!」


紫苑「大丈夫。私には手術の極意があるわ」

芙蓉「極意?」


紫苑「心臓が止まれば、」

芙蓉「止まれば?」


紫苑「人は死ぬわ」

芙蓉「それやばいです。医者というか、殺し屋のセリフだ。助けてくれ! 殺される!!」



***


Now operatingメス……鑷子……汗……鉗子……サイコガン……汗……汗……あぁ、もう。ちまちまとやりにくい


***


紫苑「目覚めなさい」

××「……」


紫苑「目覚めるのです。Mark. II」

Mark. II「ギギッ、オレは?」


紫苑「あなたの名は『高宮芙蓉・マクスウェル・第3形態・最終決戦バージョンG・殲滅モード・Mark. II』略してMark. IIよ」

Mark. II「ソウカ。オレはMark. II」


紫苑「そうよ。そして私があなたのマスターの紫苑よ」

Mark. II「ピロン。マスターシオン認証完了。マスターシオン。マスターシオン。マスターカイチョウ。マスターシオン。カイチョウ?」


紫苑「あれっ?」

Mark. II「マスターカイチョウ? カイチョウ、カイチョウ、シオン、カイチョウ、カイチョウ、ボバボババババ」


紫苑「これってまずくない? もしかして爆発するパターン?」


***


Nowたーまやー! explodingかーぎやー!


***

収録後


紫苑「はぁ~、(*´Д`) やっぱり一人二役は疲れるわね。次は、ちゃんとゲストを呼ぼうかしら」


***

『あとがき』

九重紫苑100%はいかがでしたか。

芙蓉くん? 今回は出演していませんよ。

サブタイトルの通りです。

ここでの会話は本編に影響しません。


またお便りを継続して募集しております。

ご協力お願いします。


***

『詳しい応募方法について』

① ペンネーム(必須)

・カクヨムの登録と同じでも違っても可。

・作品の登場人物からのお便りという形式でも構いません。


② 希望のBGMさくひん

・カクヨム限定、自薦他薦問わず一点まで。

・無くても可。

・タイトル、キャッチコピーには必ず触れます。

・紫苑が中身を読まずに、デタラメな紹介をする場合があります。


③ 希望のゲスト

・無くても可、複数可。

・すでに出演したゲストを再び指名しても構いません。

・ゲストの出演予定が合わない場合は、紫苑が代わりに回答します。


④ 紫苑もしくはゲストへの質問(必須)

・複数可。

・紫苑がデタラメな質問に変えてしまう可能性があります。


⑤二次創作への許可(最後に記載します)


その他

・お便りは本作のコメント欄に書いてください。コメント欄であれば、どの話でも構いません。

・お便りの応募は、お一人様何回でも構いません。

・一度送られたお便りは編集、削除されても、原稿の進行具合によっては、対応できない場合がございます。

・感想コメントを書いた後に、お便りに編集した場合は気が付かない可能性がございます。別の話のコメント欄に書き直してください。

・ゲストの出演の都合上、採用されるのは応募順でない可能性があります。

・お便りの採用について、応援、レビューの有無は考慮に入れません。

・お便りを送る予定の方、送った方は利害の関係上レビューコメントを書くことは控えてください。


『二次創作について』

NkY様が本作の二次創作を投稿しております。

『かおるんるんの限界リスナーになりた~い』

https://kakuyomu.jp/works/1177354054893693716


私の方からは、カクヨムおよびTwitter内であれば引用の作法は、自由とさせていただいております。

本作を引用する場合は、御一報いただければ、あとがきで紹介させていただきます。

またお便りを採用された方で、二次創作に使われても構わない場合は、明記していただけると助かります。

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