超名作!人とアンドロイドの絆の物語


 作品を最後まで読んでタイトルの意味を知った時、久々に感動が身体を駆け巡る感覚に襲われました。


 主人公・水瀬は社会的に地位の低いアンドロイド・一花を大切な存在として敬意を持ち続けた。その想いを受けた一花もまた水瀬を大切な存在として尽くしていた。

 一花と別れた後の水瀬が書き上げた小説にはどれ程の想いが詰まっていたのか……それを考えると胸が締め付けられる思いで作品を読み進めました。

 水瀬と一花……時が隔ててしまった二人の関係ですが、絆の強さは『ノーカラー』が全てを物語っている。

 作者の演出の巧みさが幾部分にも散りばめられた名作であり、評価が☆三つでは足りないとさえ思える良作。必読!

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