虚空に叫く

アスト(主人公)は世界中で「無の兵」と
呼ばれるほどの有名な青年である。

なぜそう呼ばれるか。
理由は4つある。

1.「彼に出来ないことは『無い』という程、なんでも出来るから。」

2.「彼に狙われたら最後、逃げ切れたり、命が残る可能性が『無い』から。」

3.「どの国の兵士としても属して『無い』から。」

4.「感情が『無い』に等しいほど、感情の変化が乏しいから。」

しかし、そんな「最強」という言葉がこれ以上似合うこと人はいないであろうアストだったが、彼にはこうならざるを得なかった理由がある。

これは、戦い以外の全てを捨てた少年が、
全てを取り戻すまでの話。