SF作品ということで、冒頭はやはり不思議な世界観で読者をワクワクさせる……というより、どうなるんだろう?と、夢のような世界観で読者を魅了していきます。
この作品の凄いところは、描写の表現がまさに匠です。
正直、同じ作家活動をしている身としては、嫉妬するレベルでした(滅茶苦茶褒めてます!!)
読みやすさや面白いのはもちろんなのですが、ちょっと変わった作品を読みたいと思う人にとってもおすすめしたいですね。
ハマる人には、相当癖になる作品なのではないでしょうか!
エンディングに疑問を覚える人もいるかもしれませんが、この作品だからこそこのエンディングでいいかもと思えてしまう説得力があるなって感じました!
実は、二回見てそう思った作品なので、人によって感想は分かれるかもしれませんが、ああ、どう表現したらいいかわからない語彙力のなさに自分が恥ずかしい////
「夢」を語る作品です!
ぜひご覧ください!!
物語最初は、アンドロイドがいるものの、幸せそうな一家の風景。
かと思えば、作品の通り誰かの「夢」であるようで、次のシーンでは、先程の「夢」のシーンに似ているものの、全く違った物語が展開されていきます。
作品タイトルにもある通り、読んでいると早い段階で「ああこれはアンドロイドの夢なんだな」と思いますが、終盤ではまさに夢から醒めたかのように、展開が一変します。
終盤の加速具合や、人を傷つけないはずのアンドロイド・ニナの理屈が好きです。
この物語は、父と娘の苦悩や理想と、二人の幸せを願うアンドロイドのお話です。
二人と二人の幸せを守るための行動は、アンドロイドにとっては何であれ正義なのです。
素敵なお話をありがとうございました。