第2話 金属バット『幽霊社員』
小林「あのさ、最近思ったんだけどさ、上司って怒る生き物やんか」
友保「それで食うてるからな」
小林「理不尽なことだとさ、こっちも腹立ってしまって、こないだついに限界を迎えてさ」
友保「おい、やめとけよおい。片腕だけにしとけ」
小林「アマゾンで業務用藁人形セット買ったんよ」
友保「ラリってんのかおい。」
小林「ほんでな」
友保「おん」
小林「99本目を打ち終わった時神様からお告げがあってな。」
友保「神ラグいなおい。ほんで?」
小林「でな」
友保「おん」
小林「『おまんは、50本目を打ち終わったら死ぬ』」
友保「え?」
小林「いうて」
友保「おい」
小林「俺幽霊になって」
友保「ちょっと待て」
小林「そのあと帰りに松屋でカレー食ったんやけど」
友保「ブレーキ壊れてんのかおい」
小林「ここまででなんか質問ある?」
友保「質問あるちゃうねんハゲ」
小林「ん?」
友保「ハゲコラおい」
小林「ん?」
友保「お前幽霊なん?」
小林「そうみたい」
友保「カレー食うたん?」
小林「うん」
友保「支払いどないしてん」
小林「松屋は現金にきまってるやんけ」
友保「バグってんのかおい。ちゃうわ。」
小林「ん?」
友保「お前多分死んでへんぞ。」
小林「でも脈ないよ。」
友保「ほんまか?」
小林「ほら」
友保「おーん」
小林「どう?」
友保「脈はないけどなんかせせらぎが聞こえる」
小林「幽霊の身体せせらぎ聞こえるん?やばいな自分の身体めっちゃ興味わいてきたわ」
友保「よっしゃ、写真撮ろうや」
小林「なんでなん?」
友保「幽霊液晶に嫌われてるからムンクの叫びみたいになんねん」
パシャ
小林「どうとれた?」
友保「エグイでこれ見てみ」
小林「うわ頭んとこ白い三角のやつついてるやん」
友保「SNOWいらんやんけ」
小林「SNOWって頭にワンポイント入れるアプリなん?」
友保「そうや」
小林「何が楽しいんやろね」
友保「それに気づいたからブーム終わったんとちゃう」
小林「あ、そういえば」
友保「なんね」
小林「幽霊になってからすごいもん手に入れたんよ」
友保「すごいもん?」
小林「うん」
友保「破ぁッ!てやつか」
小林「それはバスターするほうやろ」
友保「どう見てもするほうの髪型してるけどな、坊主やし」
小林「おれさ、怒り耐性を得たんよ」
友保「怒り耐性?」
小林「あれ以来上司に怒られてもなんも感じないようになってさ」
友保「え、お前出社したんけ?」
小林「うん」
友保「脳みそつるつるになっとんかお前」
小林「でもさ、おれ死んでからめっちゃ仕事できるようになったんよ。怒らないし、ストレスとかないんよ」
友保「それは幽霊だからちゃうんけ?」
小林「でも幽霊って呪うやつぎょうさんおるやん。」
友保「それで家族養ってるからな」
小林「俺は死ぬと同時に怒り耐性がついたと思うねん」
友保「いやちゃうよ」
小林「何が違うの」
友保「呪うタイプの幽霊は中途半端に悪いと思うんよ。」
小林「中途半端?」
友保「お前死んだ後も気合で49本打ったジャンキーやろ」
小林「確かにX JapanのYoshikiばりの打ち込みだったわ」
友保「死後呪わしたら確実にヤバいヤツって神様も思たんちゃうか」
小林「おー」
友保「あるいは」
小林「ほう」
友保「人を呪わば穴二つって言葉あるやん」
小林「あるね」
友保「お前桁4つちゃうやんか」
小林「え、おれ月なん?」
友保「穴多すぎて全部つながって最終1個になったんちゃう」
小林「お後がよろしいようで」
友保「うい」
小林「ありがとうございました」
友保「ういあざした!」
有名お笑いコンビっぽいネタを勝手に考えてみた HiDe @hide4410
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