旅の理由が分かる旅

主人公のサラは、師匠であると同時に育ての親でもあるアリアと共に、魔法使いであるという正体を隠して暮らしています。
しかし、とある出来事をきっかけに正体が明るみになったアリアは殺され、サラは師の残した手紙に従って旅に出ます。

やむを得ない事情による、追われるような門出ですが、旅の最中で出会う出来事や人々に触れるにつれ、サラは旅の中に自分の意思を見出してゆきます。
時に厳しい旅路ですが、変わっていく心境の描写の中に旅を楽しむ余裕が挟まれてくる様子は読者をほっこりとさせてくれるでしょう。