やったーケータイ小説できたよー

@dakusui

朕の名前はネロ。

───朕の名前はネロ。心に傷を負ったローマ皇帝。モテカワゲルマニクスで最高の地位に生まれついた家のただ一人の生き残りである愛されインペラトール♪


朕がつるんでる友達はストア派の哲学者だけど豪快に私腹を肥やすセネカ、元老院にナイショで近衛軍団を私兵化してるティゲリヌス。訳あってシリア属州の総督になってるコルブロ。


 友達がいてもやっぱり朝廷はタイクツ。今日もコルブロとちょっとしたアルメニアの王位で口喧嘩になった。


宮廷の生活は高位の貴族とこんなこともあるからストレスが溜まるよね☆そんな時朕は一人でローマ市内の陋巷を歩くことにしている。


がんばった自分への恩典ってやつ?親しみやすい元首らしさの演出とも言うかな!


 「あームカツク」・・。そんなことをつぶやきながらしつこい侫臣を軽くあしらう。


「陛下ー、ちょっと話聞いてくれない?」どいつもこいつも同じようなたわ言しか上奏しない。


アウグスティアーニはカッコイイけどなんか薄っぺらくてキライだ。もっと等身大の朕を見て欲しい。


 「すいません・・。」・・・またか、とアウグストゥスと神君カエサルの名を受け継ぐ朕は思った。朕の名で医者を差し向けるつもりだったけど、チラっと廷臣の男の顔を見た。


「・・!!」 ・・・チガウ・・・今までの股肱の臣とはなにかが決定的に違う。真に人間的でギリシャ的な愛の感覚が朕の玉体を駆け巡った・・。


「・・(カッコイイ・・!!・・これって運命・・?)」


男はルシタニア総督のオトだった。反逆されて皇位を追われた。「何と惜しい芸術家が、私の死によって失われることか」静脈を開いた。


「ガッシ!ボカッ!」朕は死んだ。元老院ならびにローマ市民の名において(笑)

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