あとがき

あとがき


 改めまして、明けましておめでとうございます。

 ついに2020年も始まりましたね。

 

 今日は朝1時ごろに自宅に到着し、軽く後片付けをしながらビールを飲んで寝ました。昨日は有給を取りましたが、今日1月3日(金)は出勤日であり、最後の記事をかきあげる余力は残っていませんでしたので、仕事を終えて帰って来てからの更新となりました。最後の最後でリアタイ更新が……。


 まぁ、いっか(笑)


 この十日間、付き合って頂いた方、色々な応援を頂いた方、本当にありがとうございました。


「年末の現実が辛いので気持ちだけでもお供します」

「一緒に旅をしているみたいです」

「情景が浮かび上がってくるようです」

「疾走する変態、素敵です」

「素敵な出会いでしたね」


 そんなコメントを頂ける度に、書いていて良かったなぁ、と何度も思いました。


 自分でやり始めたことなのですが、長距離運転をして、ビールを飲み、ホステルやAirbnbのお宅に夜遅くに帰り、そこから執筆というのは正直中々ハードな作業でした。


 でも、応援頂ける。コメントを頂ける。

 

 それだけで僕は書き続けられました。反応が無かったら投げ出していたと思います。僕は意志が貧弱なので、エッセイなのにエタるという意味不明の帰結に陥っていたことが易々と思い浮かびます。


 応援、コメントももちろんですが、PVも予想以上に伸びていて、読んで下さっている皆様を感じることが出来たからこそ続けることが出来ました。ありがとうございました。



 また、特別に近況ノートにも詳しく案内の情報を頂いた由海さん。この場を借りてお礼を言わせて下さい。準備不足で情報が無かった僕を何度もガイドして頂き、この上なく助かりました。由海さんがいなかったら、この旅の内容は相当に違ったものになったはずです。

 そうした反応を貰いながら活かすことができる。カクヨムという媒体のメリットが良く出た更新になったと思います。カクヨムさん、この機能は絶対になくしちゃだめですよ。


 今回は即興執筆ということで、あさーい知識と、いっちゃえという勢いだけで書きましたが、由海さんはこちらに在住かつパートナーもこちらの方。アメリカに関する知識の正確さと文化の相違等々、比べるまでもなく由海さんのエッセイの方が素晴らしいです。


 是非、アメリカに興味を持った方はどうぞ。


 行く末は空もひとつの 〜関西人のアメリカ暮らし〜

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054884500832



 さて、明らかな準備不足だった今回の旅。一つだけひたすら後悔していたことがあります。

「どうして僕はサンダルと水着以外の短パンを持ってこなかった……」

 フロリダについてからずっと思っていました。結果として何とかなりましたが、サンダルが欲しかったのは事実。次は必ず冬でも持っていこうと思います。


 その時は、ヘミングウェイの家も最後の最後に回りたいと思います。いやー、可愛かったけど、その後が辛かった!


 猫アレルギーの方はヘミングウェイの家は要注意です。


 ちなみに、走った距離の総計は3602.0マイルでした。約5,760㎞走りました。タイトルでは4,100㎞と書いていますが、大幅に超過しましたね。直線距離ではなく、色々と寄ったので超えるとは思っていましたが、1,600㎞も超えると思っていませんでした。鹿児島から福島くらい多めに走りました。

 本州最南端の佐多岬から本州最北端の宗谷岬まで約2,700㎞なので、行って帰って来てちょっと折り返したくらい走りました。人生で一番走りました。もう同じルートは二度とやりません(笑)

 

 最後に、期間限定企画ということで、事前の宣言通りこのエッセイは1月13日成人の日に非公開にさせて頂きます。

(注:後に、やはり見てもらうために書いたじゃないか、と思い直して再公開中です。以下の内容は旅行後の変なテンションで書いたもの。「こいつすぐ心変わりするやん」と、ほくそ笑みながら読んで下さい)

 もし読まれている途中の方がいれば、コメント頂ければ延長しますので、読んで下さる人がいれば教えて下さい。喜んでお受け致します。


 非公開にするのは、理由があります。

「このエッセイも旅にしたい」

 という思いがあるからです。


 旅では出会う人も、経験も一期一会。

 僕が経験したこと以外にも、僕が出会えなかった素晴らしい人々や経験が沢山存在したはずです。でも、僕はそれを知らずに満足していますし、出会えないこともしょうがないのです。


 それの積み重ねで旅は出来ています。

 それらの積み重ねで人生が出来ていきます。


 その一瞬の幸せと、不幸せを伝えたい。

 だからこそ、読んで下さった人には「そんなエッセイを書いている人もいたなぁ」と、思い出深くしみじみと思い出して欲しいのです。


 会えなかった人も、それはそれでしょうがないのです。タイミングの問題ですから。

 

 こうしてここまで読んで頂いた皆さまとは、貴重な旅の途中の出会いをしたと思っています。この2020年を迎える前後、たった10日間の間にした素敵な経験。

 

 そう考えて頂けると、僕は嬉しいです。

 


 ○



 旅を終えて僕は思い返します。

 

 ――アメリカ横断って、聞こえは大層だけど大したことじゃない。時間さえあれば誰でも出来る。


 意外と、世の中はそんなことに満ちています。


 関西から北海道宗谷岬まで自転車で走った時も同様です。「凄いですね」なんて言われますが、僕はこの旅で何か変わったのでしょうか。偉くなったのでしょうか。そんな訳がありません。


 せいぜい地理的な感覚が身に着いたくらいです。あと、運転中のヘッドバンキングの仕方。


 ただ、自分が好きなようにそこに行っただけで、僕と言う人間の何かが変わったとは思えません。経験は長い時間をかけて人の一部分を変えて行きますが、この旅を終えてすぐに僕は凄い人になりはしない。


 やりたいようにやっただけ。

 むしろ、身勝手ですよね。


 文章も同じです。

 文章を書いたから偉いのか。


 僕は創作が出来る人に盲目的な憧れを持っていました。何かを生み出せる人になりたかった。

 しかし、実際に自分で書いてみると、何にも凄くない。僕は何も変わっていない。


 でも、最近は何だかそれでいい気がしているんです。

 

 僕は自己満足主義者を標榜しています。自分が良ければそれでいい。但し、他人に迷惑をかけたい訳ではありません。自分のやりたいようにする。それが結果として誰かを少しでも照らすことが出来たら良い。

 そのような自己満足を僕は追い求めています。


 僕は自分のために旅行に行き、自分の為にこの文章を書きました。


 この旅を終えて改めて思います。


 そんな経験が。

 そんな文章が。


 少しでも誰かにとって「面白かった」と思えるものになることを願っています。


 

 

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10日間アメリカ大陸横断4100km! Askew(あすきゅー) @Askew

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