レオンとリオーネ。青と赤の国が織りなす、本格的なファンタジー作品!

いやぁ。しょぼんさんはおっさんなので、こういった本格派な物語は、懐かしさを感じつつも、非常に素敵だと思って読ませていただきました。

青の国と赤の国が並び立つ世界。
青の国に住むレオンは、とある村の様子を見にいった際、一人の記憶喪失の少女を助け出す。

少女にリオーネの名を与え、妹として共に暮らし始めた頃。
突如として動き出す、赤の国の侵攻。
そして、リオーネを狙うかのように現れし人外なる獣。

まるで何かを暗示させるかのように、風雲急を告げる中。
レオンは。レオンの父は。リオーネは。
それぞれ運命に揉まれるように。その波に揉まれていく。

……と、ちょっと作者様風にあらすじだててみましたが。(似てないしうまくない)
この作品は、作者様が大河ファンタジーと銘打つだけあり、重厚で本格派なスタイルの、戦記ものもあるファンタジー作品です。

レオンの父が巻き込まれていく戦記物らしい青の国と赤の国の戦。
レオンとリオーネが巻き込まれていく、ファンタジーらしい怪しき獣との死闘。

このふたつを同時に楽しめるというのも面白さのポイントですが、やはり見どころは、その硬派さ。

萌えとか、ラブコメとか、いわゆるバトル系ではないその物語は、本当に古き良きファンタジー小説のような重厚さを見せながら展開していきますが。
それを作者さんの表現力が、よりしっかりと世界に色をもたせているんですね。

勿論、世界に伝わる伝承。それぞれが巻き込まれた戦いの根底にある謎。
そういった要素もあり、この先どうなるかも目が離せない作品です。

ライトノベルとは異なる本格派。
ですが、そういうった重厚なる世界が好きなあなたに是非おすすめしたい作品です!!

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