挑戦的で挑発的

ストーリーの骨子そのものは
「未知の存在に対して異能を持つ若者を学園に集めてなんやかんや」
というライトノベルの王道、学園能力バトルものそのものであり
これだけでは特筆すべきことはない。

しかし
・昨今の無駄に説明的なタイトルに真っ向から反する意味深なアルファベットのタイトル
・説明を極限まで省き、挑戦的なワードが並ぶあらすじ
・章の終わりの「現在公開できる情報まとめ」
これらの要素が読み手を挑発し、作中の伏線めいた描写を深読みさせる効果を発揮しているのが興味深い。
独特の文体も相俟って、ついつい続きが気になってしまった。

さて、これがただのハッタリか、大仕掛けへの前フリなのか、是非見守らせて貰いたい。


※ここまで謎を煽るスタイルなら、キャッチフレーズも意気込みじゃなくて
 もっとそれっぽいものにしたほうが効果的かも、とお節介

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