【旧版】ドラゴンライダー

作者 KT

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★★★ Excellent!!!

竜が大空を疾走するドラゴンレースに世界中が熱狂している世界。竜に騎乗する「ドラゴンライダー」は、人々の注目を集めていた。

主人公のグレンは、かつて天才と言われたドラゴンライダー。しかし、格式の高いレースで発生した事故を引き起こした張本人として、レース界から追われてしまう。

それから五年後、主人公の元に一人の女性と一匹の竜が現れる。その竜こそ、事故で亡くなったかつての相棒「ゴルト」の弟「ジュピター」だった……。主人公は、様々な人々の助けを借りながら、自分を取り戻す戦い、そして、五年前に起こった事故の真相へと向かっていく――。


競馬をモチーフに書かれたこの作品は、しっかりと構築された世界観と洗練された文章が持ち味で、とても読みやすいです。また、キャラクターの個性のみならず竜の個性をしっかりと描き分けており、とても良かったです。

この作品を読めば、あなたも竜に夢を託して大空を飛んでみたくなることを請け合いです。是非どうぞ。

★★★ Excellent!!!

天才ドラゴンライダーグレンと、漆黒の竜ジュピター。五年前の事故が原因で落ちぶれていたグレンがジュピターと出会い、再起する物語です。

主人公のグレン・クリンガーは朴訥な青年で、全くの無口ではないものの会話は少なめ。しかし表現力の高い美しい地の文のおかげで、登場人物と竜の顔が目に浮かび、声が聞こえ、目の動き、音、におい、色が伝わってきます。

主人公グレンの会話は少なめですが、心理描写は丁寧になされており、序盤からグレンのキャラをしっかり掴むことができます。主人公の心理描写が苦手な私ですが、「ああこう描くのか。なるほど!」とかなり参考にさせていただきました。

登場人物の背景もしっかり設定されており、深みのあるキャラクターが多いです。KT様のキャラクターたちに対する愛情がひしひしと伝わってくる作品です。

(おそらくですが)競馬をモチーフにされたと見られる設定が随所にあり、この世界観を作り上げるためにみっちり下調べをされたのだろうなと感じました。それか、KT様はもしや相当の競馬好きなのか⁉︎ とひとり読みながら楽しく妄想させていただきました。

ページをめぐる手が止まらない‼️
長編作品ですが、最後まであっという間なこと請け合いです‼️

★★★ Excellent!!!

天才的なセンスを持つ竜乗りの青年と、賢く悪戯好きな漆黒の竜、二人のため尽力する健気な女性調教師。
この関係を軸に描かれる、ドラゴンレースの物語です。

冒頭から落ちぶれた状況にある主人公のグレンは、生まれながら脱落者の烙印を押された漆黒の竜に出会う。過去の後悔と絶望を背負うグレンにとって、その出会いは運命的でした。
彼らを引き合わせた女性調教師のジュナとともに、ドラゴンレースへの再起を目指して訓練を始めるのですが……。

ファンタジーにおける幻獣的な竜よりも、この物語の竜たちは生物的で現実的です。私は詳しくないのですが、競馬やF-1のようなレース物のテイストのようにも思いました。
憧れと才能だけではどうにもならない、竜牧場やオーナーとの兼ね合い。体力配分や体格に合わせた戦略なども丁寧に描いており、それが物語に面白さと興味深さを添えています。
彼が落ちぶれる切っ掛けになった事故や、その顛末にも謎が残っていて、ついつい先へ先へと読み進めてしまいます。
竜を扱うことにかけては天才的なのに女性の心の機微にはとことん不器用なグレンと、素直で頑張り屋ジュナとの関係性も、先が気になるところ。

埋もれるにはもったいない、面白い作品ですので、この機にぜひご一読ください。

★★★ Excellent!!!

面白い!!

ドラゴンライダー、それは大空をドラゴンを駆って翔ける男達。
彼等は、その巧みな手綱さばきと相棒との信頼感とでゴールを競い合う!

主人公はそんな天才ドラゴンライダーのグレン。
過去に大きな事故を起こしてしまい、一時はレースを離れているが、
新たな相棒との出会いでまた、レースの世界へ舞い戻る。

失った相棒、金色のドラゴン・ゴルドに代わり、
新たな相棒となる漆黒のドラゴン・ジュピターは、
いたずら好きで空を飛ぶには少し大きく重すぎる身体の持ち主。

しかし、そんな彼にはある秘策が……!?

ストーリーが進むにつれ、ゴルドを失った事故にきな臭さが漂う。
どうやら、何かの陰謀が隠れているようで……?

超・正当派ハイファンタジー!

各章ごと、ストーリーが奇麗に盛り上がって、
そしてまとまっているので、ぐいぐい読み進められます。

完結してないお話に★3を贈るのは自分の基本ポリシーに反するんだけど、
そんな事を吹っ飛ばすくらい面白いッ!!

★★★ Excellent!!!

夢も希望も、生きる意味も失った男。しかし数々の数奇な運命の元ふたたび戦いの舞台に立つ。
古くはスタローン作品よろしくの、男なら燃えないわけがないシュチュエーション。
そんな作品に昨今のコメディ色の強いweb小説界隈で巡り合えるとは思ってもみなかった。
色付けのためのファンタジー要素は乏しく、やもすれば競馬でいいんじゃね?との無粋な疑念は湧くものの
夢に賭ける主人公とヒロインの姿を見れば、その熱さでちっぽけな邪念は吹き飛んでしまうだろう。
脳内にオーバー・ザ・トップのテーマをフル回転させて読みたい一作。