余白と細密の織りなす水墨画のような作品

何故、『母』は盲目の子の話を語ってきかせたのか、何故、『子』は『弟』を選んだのか、過剰な『何故の解』を敢えて語らぬこと、それを埋めるように山河の暮らし、妖かしの定めを美しくかつ残酷に語ること。
このふたつの相互作用が織りなす、一種、水墨画のような幽玄の物語。

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