なんと言っても地の文の濃さです。本当に昔話を紐解いているような、初めから最後まで、全く崩れない美しい文章が深く深く読者を世界へと連れて行ってくれます。主人公は盲目なのですが、山の中の場景が…続きを読む
流麗な文体に引き込まれる。人と、獣と、妖の世界。己に流れる血は、人の紅か、妖の白銀か。慈しんでくれた母の愛を想い、しかし母への疑惑に苛まれる。身を切るような苦悩の果てに、開眼した墨蓮の選…続きを読む
中華を舞台にした、人と妖の狭間に立つ盲目の主人公。盲目ゆえに葛藤し、己が存在の意味に困惑する。 この作品の醸し出す幻想的な世界観は中華の山中に存在する神仙の世界を幻視させる程に美しい。そして…続きを読む
ぼくは書評というものが書けないので、ほんとうにすばらしい作品は読んでくださいとしか言えませんこまやかなところまで丹念に織られたいちまいのうつくしいことばの布それにくるまれて夢をみるようなすばら…続きを読む
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