この作品は『読む』電子ドラッグに違いない。

スマートフォンに移る画面をスクロールして、この短編集を読むうち『電子ドラッグ』的なトリップを感じました。

短編集なので各作品は独立しています。
読み手を引き込む丁寧な描写は共通していますが、作品ごとに違った技巧を見せつけてくれるのも魅力的。

一作品、一作品ごとに、短い時間だけ、違う世界に連れて行ってくれます。
それは心地の良い旅ではないかもしれません。
けれど目を背けられない魅力に満ちたトリップ体験になるかもしれません。