一人称で綴られる秀逸なミステリー作品

灰色の海に突き出す岬で、不可解な集団生活を送る登場人物たち。本作品はそのうちのひとりである青年が、とある人物に宛てて「手紙」を綴るという形式によりストーリーが展開されていきます。

毒草が生い茂る庭に、行進する蟹。そして、不気味で鬱々とした生活を送る住人たち。ここはどこで、彼らはどうしてここで暮らしているのだろうか。

徐々に明かされる「宵待蟹岬毒草園」の秘密と住人たちの正体に、続きを読む手が止まらなくなってしまいました。

もし可能なら、一気読みをオススメします!

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