一人称で綴られる秀逸なミステリー作品
- ★★★ Excellent!!!
灰色の海に突き出す岬で、不可解な集団生活を送る登場人物たち。本作品はそのうちのひとりである青年が、とある人物に宛てて「手紙」を綴るという形式によりストーリーが展開されていきます。
毒草が生い茂る庭に、行進する蟹。そして、不気味で鬱々とした生活を送る住人たち。ここはどこで、彼らはどうしてここで暮らしているのだろうか。
徐々に明かされる「宵待蟹岬毒草園」の秘密と住人たちの正体に、続きを読む手が止まらなくなってしまいました。
もし可能なら、一気読みをオススメします!