概要
理科室の宇宙で、世界が歪んでいく音が聞こえた。
――世界の全てに、違和感を持った。
高校生の祐希は、放課後の理科室で、幼馴染の千比呂に問い質す。
「君は、過去を改竄した?」
望む〝セカイ〟を手に入れるために、何度だってやり直す。世界を創りかえる高校生の、ボーイミーツガールSF短編。全3話。
※タイトルの「廻る」は「めぐる」と読みます。
※菖蒲あやめ様主催アンソロ『セカイ系アンソロジー 平令成和』に寄稿した短編です。
高校生の祐希は、放課後の理科室で、幼馴染の千比呂に問い質す。
「君は、過去を改竄した?」
望む〝セカイ〟を手に入れるために、何度だってやり直す。世界を創りかえる高校生の、ボーイミーツガールSF短編。全3話。
※タイトルの「廻る」は「めぐる」と読みます。
※菖蒲あやめ様主催アンソロ『セカイ系アンソロジー 平令成和』に寄稿した短編です。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!くるくる廻る万華鏡、どうかどうか次こそは、君の幸せな姿を映し出して
命を落とした大切な人を救うため、何度も何度も時間を巻き戻してセカイを作り直す、ループSF作品です。
読み始めてすぐに、まるで『万華鏡』のような物語だと感じました。
その構成物は変わらないのに、色と形をくるくる変えて、一つとして同じものにはならないセカイのお話。
文章の隅々にまで散りばめられた非常に豊かな色彩表現が鮮烈なまでに印象的で、次々移り変わる夢を見ているかのようでした。
一方で、この会話が『理科室』という場所でなされているのが面白いのです。
描写の中に実験器具や科学用語が混じるたび、否応無く切り込んでくる現実感。これがいつか終わる夢なのだと暗示されているように感じました…続きを読む