第22話 あとがき
と、いうわけで終わりです!
こんなに長い話になるはずではなかったのに。書き足し書き足ししていったら長くなってしまいました。ごめんなさい。
「URUZ」から結構ショート・ストーリーできていたオープニングシリーズも終了し、いよいよ本格的に中盤に差しかかってきました。その初めの話になるのが、今回の話です。メインキャラの紹介も終了し、学院内の出来事や行事を通して、それぞれの人間模様を書けたらいいなあと思って書いていました。
毎回毎回新しいキャラが登場していて、読者の皆さまは混乱の極みかもしれませんが、これからもよろしくね!もっといっぱい出できますからねっ!!
(おもしろがって数えてみたらこのシリーズの登場キャラはなんと20名を越えています。わはは。)
バーンも登場当初に比べるとだいぶ性格が変わってきていますね。
「カノ」の意味は、「開始」を表すルーンです。「人生の一部を覆っていた暗闇を追い散らし、新たな澄んだ状態を表す」ルーンです。また、「活動の開始」を表すルーンでもあり、「真剣さ、確固たる意志、人間関係においてはお互いが心を開いて歩み寄れる機会がある」ことを示しています。
バーンが7年かけて臣人との関係の中で築いてきた「光」が、次第に形を成していっている=バーンが変わってきていること。そのことによって付随する人間関係の拡大。それが彼の心に及ぼす影響を書きたかった作品です。
自分が認識している『自分』と他人から見た『自分』は同じものではないはずです。それを認識した時、彼はまたひとつ成長するはずだからです。彼の今までの人生では人との関わりはほとんどありませんでした。しかし、ここにきて避けては通れないものになった時、どんな反応を示すんだろう?と思って書いた作品でもあります。
そんな人との関係の中で、やはり最後のネックになるのはラシスの「死」ということになるのでしょうか。バーンはバーンで、彼女のことを必死に理解しようとしていますが、未だそれは成しえていません。臣人が本編中で言っていた「彼女の一番の望み」をバーンが知ること=このシリーズの終了を意味します。それはとりもなおさず、彼女の死を乗り越えたということになるはずだからです。
名前だけの登場だった榊先生が、ようやく表に出てきました。もうちょっと違う感じの人だったのですが、書いていくうちに何か変になった。(泣)
しろがねさんには、「もうちょっとかわいい女として書いてよ」とか「女性キャラに愛がない」とか言われ…。
(私自身の性格が悪いので、どういうのをもってかわいい女なのかわからないんですぅ。)しくしく。
一応、綾那達との対比の意味も込めて、大人の女性として登場しています。読んでわかる通り、三角関係は@@@とになる予定です。臣人も彼女には気があるようですが、さてどうなることやら。(失恋記録更新か!?)
榊先生は、まだバーンの外面的なものに好意を寄せているような形です。そういう意味では、綾那の方が一歩リードって感じでしょうかね~。今後の展開にこうご期待ってか。(これ以上進展しなかったらどうしよう…)
臣人と國充和尚様が実は血縁関係にないということが明らかになりました。本編では「養子」ということになっていました。國充和尚様の親友の息子を養子縁組したようです。國充和尚様は臣人に対して多少負い目があります。本当の両親から引き離し(実際は母親から引き離した)、自分の後継者にするために、それと同時にある目的のために彼をそれはもう厳しく術も業も仕込んだのです。臣人を自分の望みをかなえる道具、もしくは犠牲にしたという思いがあるわけです。
それともうひとつ。リリスと國充和尚様の関係についても、ちょっと昔(いまから約70年前?)二人の間に何かあったということで、ご理解ください。(そこでリリスの年令をカンぐらないように。)そのうちこのシリーズの外伝として書かれます。
リリスの過去を表すような台詞もありましたが、一応彼女は死んだことになっています。この世には存在しない人間なんです。それと彼女の外見的な特徴から推測されること=彼女の秘密=バーンに関わる事実という図式が成り立っています。具体的にそれが何かは、最終章「HAGALAZ」か「OTHILA」で明らかにされるはずです。バーンの右眼に関わることです。(大風呂敷を広げたる!)
さて、次回はバーンが7年目にして、ラシスの墓参りに行く「ALGIZ」です。サンフランシスコに一度戻り、彼女の墓前に花を手向けようと決心した彼ですが、どうなるでしょうか。
彼にとって、自分の誕生日であるクリスマスが1年のうちで最もつらく、最も悲しい日なのです。だって、ラシスの命日ですもの。そこで彼が何を感じ、何を成そうとするのか見守ってください。
最後までお付き合いくださってどうもありがとう!!
ご感想をいただけるとうれしいです!
あなたにルーンの加護がありますように。
KANO 砂樹あきら @sakiakira
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