なぜか上流階級なご令嬢に絡まれる冴えない僕。
そんな『何でも解決するマン』こと鴨宮新くんが挑むは学園で起こる事件の数々――そして、最大の難事件は他ならぬご令嬢からの依頼で…!?
軽快に進む、ミステリ+ラブコメ+青春+パシリ(褒)なストーリーです。
一見頼りない鴨宮くんですが、決める時はばしっと決めてくれます。
特に最終話。彼の秘密の一端が語られるシーンは、普段の彼からのギャップで胸が射抜かれました…(そしてますます、空園女史との関係性が好きになるという二段トラップ付きです
ぜひぜひ、「何でも解決するマン」の活躍をご覧になってくださーい!
自称「何でも解決するマン」である主人公と、その彼に入学当初からやたらと絡んでくる、令嬢ヒロイン。二人の関係を軸にしつつ、要所にミステリ要素も詰め込まれた、読んで元気になれる学園ラブコメディです。
字数は9999字と、こちらも遊び心が現れてますね。
四話構成になっており、二話と三話は推理モノになっています。
一話で「パシられ」だと思って読んでいると、彼の意外な才能に驚かされることでしょう。
ヒロインの令嬢はなぜ、彼に執心しているのか。最後まで読むと、全部の疑問がスッキリ解消する構成です。二人の会話やストーリーの緩急にも遊び心満載で、とても楽しく読める作品となっております。
ぜひご一読ください。
高校入学当初はパシリのような扱いをされていた、主人公の鴨宮新こと"何でも解決するマン"。
学校一のお嬢様かつ美少女である、空園女史の悩みを当てて解決するという課題を抱えつつ、彼は学校における様々な謎や事件などを、何でも解決するマンの名前どおり解決していくことになる。
彼女の悩みが何か、想像しながら読み進めてみるのも面白いだろう。
明るいラブコメなので、肩の力を抜いて気軽に楽しめる物語であるが、話の所々で垣間見える主人公の心情には胸を衝かれるものがある。
感謝されるためにするのではなく、頼まれたから、役に立てるかもしれないからするだけ。
日々忙しく生活していると何かしら見返りを求めて行動しがちだが、ある種のボランタリー的な精神で動いてみるのもたまには良いものかもしれない。
カクヨムの短編コンテスト用ということで一万字弱の短い物語となっているが、最後まで読んだ方は、もう少し読んでいたかったと感じるのではないだろうか。