海月大和

初めに予想したオチの斜め上をいかれました。今の日本の状態を皮肉っている、なるほどなと思わせられる内容です。

シンプルなクソゲーといえど本気でやり込むと相応に手間暇がかかるもの。そんなthe・クソゲー「VR蚊」に何故かハマった主人公が夏休みを費やして手に入れたあだ名が笑えます。

独特のクセがある一人称とスピード感ある展開がオリジナル性を高めています。異世界転移をこの分量で展開しかつきっぱりと畳む技術はすごい。読後感もスッキリしていて良かったです。

初めはただのパシリじゃんと思っていた主人公が読み進めていくうちに本当の何でも解決するマンだと分かり感心し。空園女史との関係が明かされたとき「なるほどな！」と膝を打ちました。そして温…続きを読む