７６６５日の物語

七六六五日の物語（あらすじ）
　　　　　　　　　　　　　　りゅうこころ

　この物語は猫との出会いに始まる。そして幼少期に両親が自宅で自殺しているというショッキングな現実からこの物語は幕を開ける。遺体が降ろされる様を現場で遠巻きに見てしまうもその時は理解出来ない。親からの虐待を受けて育った子供は警察官の言葉に疑心暗鬼になりパニック状態となるが、婦警さんと看護師さんの優しさに触れ一度は心の平穏を取り戻したかに見えたが。その後に待っていたのは残酷にも自殺した両親の遺体確認だった。少年は心を閉ざし、養護施設で虐められないようにする唯一の術として卑屈に生きるという選択をする。そんなある日のクリスマスにボランティアで養護施設を訪れた空手部員達と出逢う。彼が生涯を捧げる武道、空手に初めて出会う瞬間。青年…続きを読む