恋した日々。それは、ガラスのようにきれいで、だけど僕を傷つける。

高校で『天使』と出会ってしまった『僕』。
いわゆる、同級生に、一目ぼれをしてしまった『僕』。

もう、そこから涙ぐましい努力をするわけです。
彼女の微笑まれては、爆死。
ラインをやり取りしては、心臓死。
球技大会で奮闘しては、「みんな頑張ってたね」と、その他大勢扱い。

それでも、頑張ります。
なんとか、彼女の恋人になろうと奮闘します。

でも、でも。
天使が選ぶのは、『僕』じゃない。

彼女が傷ついたら慰め、何かあれば励まし、寂しいときは話し相手になってやり……。
だけど、天使が選ぶのは、『僕』じゃない。

なんでや!!
なんで、この男を選んでやらへんのや!! ええ子やないか!!
もう、こないな、見る目のない女は、こっちから振ってやれ!!

私に限らず、外野はそういうでしょうが……。
この子が、いいんですよね。
この子が、天使に見えちゃったんだもんね……。

切ない、切ない、物語です。
『僕』に、素敵な天使が現れますように。
祈っています。