青い星に恋焦がれて

ある星に不時着陸した宇宙探査機。
四十時間後にやってくる救助船を待つ間、主人公はその星を探索するのだが……。

未知の星を探索した主人公は良い思いをしたわけではなく、驚いたり辛い目に遭ったりする。
その場所で言葉は分からないが、本を手に取り、初めての音楽に耳を傾ける。

決して長い時間ではなかったが、主人公の中で偶然訪れた青い星は心に強く残っており。
持ち帰ったデータが母星で研究され、遠い星が身近な存在へと形を変えていく。

そうして――今度こそその星を目指して旅立つ。
こんな偶然が本当に架け橋になっていく、そんな末来を予想される希望に満ちた短編でした。

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