その一瞬だけで十分意味がある、未来をつくる行動原理

思考と行動が同じ、歩と美樹。
文化祭の準備中に鉢合わせた二人は、左右へ避けようとして同じ行動を延々と繰り返し……。

わたしたちは常に何かに背中を押されている。
行動原理とは些細なことであったり、説明のつかないことであったり、けれど何かが作用してその選択をしているもの。

一瞬だけ出会った人、なぜか気になる、それで理由は十分で。
この作品を読みながら、美樹が起こす奇跡と行動に、全力で応援している自分がいました。

1話目が歩の視点で描かれ、2話3話目で真相が明かされていく。
この構成がまた秀逸です。

最後は……これもまた作者様の才能に脱帽。

バッドエンドではないから、ハッピーエンド?
いえ、ハッピーエンドだけれどバッドの要素もあるというか?
いやいや、バッドだけど確信的な希望が見えるというか?

この意味は、読んだ人だけに分かるかと。^-^
素晴らしい作品をありがとうございましたー!

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